<歴 史>
「代走いしづち」が運転を開始したのは、当サイトの上記「いしづち」の項にもあるように、遅くとも1997年の年始からである。
1996年のお盆は未確認で調査中であるが、同年の年末の運転は無い(年が変わってからの運転のみ)ため、無いと思われる。
キハ185系使用で、モノクラス3両編成での運転であった。
(JR時刻表1996年12月号より)
1997年11月29日のダイヤ改正では、「しおかぜ」「いしづち」がいずれも各3往復づつ増発され、「しおかぜ+いしづち」の併結列車もそれまでの下り4本/上り3本から、下り10本/上り9本に一気に増えたことから、キハ185系だけでは運用を回せなくなり、同年年末シーズンからは8000系S編成も戦列に加わった。
このシーズンから新たに「代走いしづち」運用に入るようになった8000系S編成(左)
キハ185系カワウソラッピング車(右)と並んで出番を待つ

予讃線 多度津駅
1998年1月3日
「代走いしづち」運用の8000系のLED
当初から「特急 いしづち」表示であった

予讃線 多度津駅
1998年1月3日
運転開始から間もない「代走いしづち」
この当日何故かどの列車もヘッドマーク非掲出であった

いしづち6号
予讃線 讃岐塩屋〜多度津間
1998年1月3日
当時予土線で運転されていた「I Love しまんと号」用ラッピングのキハ185系を使用した「代走いしづち」
これもヘッドマーク無し

1998年1月3日
予讃線 多度津駅
↑2つ上のと同じ編成を使用した、翌日の列車
この日はヘッドマーク掲出

いしづち8号
予讃線 讃岐塩屋〜多度津間
1998年1月4日
(JR時刻表1998年7月号より)
1998年の恐らくお盆(※)シーズンからは、キハ185系編成はキロハ186形を組み込んだ3両編成の運転となった。
グリーン券はマルスには組み込まれず、当日車内で空きがある場合にのみ車掌から購入することになっていた模様である。
(※)同年のGWについては未確認のため不明。なお、同年10月3日のダイヤ改正までは「うずしお」にグリーン車が連結されており、同年年末年始はともかくお盆のシーズンはキロハ186形(当時4両が在籍)はフル回転の運用だったことが想像される。
(JR時刻表1999年12月号より)
キロハ186形組み込みの3両編成

いしづち13号
予讃線 讃岐塩屋〜多度津間
1999年8月13日
2000年のGWからは、キハ185系はモノクラス2両編成が基本となった。
これは、1999年にキロハ186形の内2両が「アイランドエクスプレス2」に改造されて、通常タイプのキロハ186形の残存数が2両となり、運用に余裕が無くなったためと思われる(利用が低調だったためという可能性も高い)。
キハ185系の「特急/多度津」の方向幕
遅くとも2002年年末までには同車の方向幕では既に列車名を表示しなくなっていた

予讃線 多度津駅
2002年12月
当時のケータイで撮ったので少々画質が悪いが、かつては「宇多津行」も存在した

予讃線 高松駅
2003年9月2日
代走運転時はホームが足りなくなる場合もあり、121系ローカルの背後にピタリと付ける「代走いしづち」(右側)

いしづち19号(右)
予讃線 多度津駅
2005年5月2日
留置中のキハ185系の方向幕

予讃線 多度津駅
2005年5月2日
この頃から徐々に8000系に「仕事」を奪われつつあったキハ185系

いしづち17号
予讃線 讃岐塩屋〜多度津間
2008年5月6日

いしづち18号
予讃線 讃岐塩屋〜多度津間
2008年5月6日
団体輸送対応のため突発で運転された、2000系の「代走いしづち」

いしづち20号
予讃線 讃岐塩屋〜多度津間
2009年7月4日
小生手持ち画像で確認できる範囲では、2014年に登場した8600系が、2015年から「代走いしづち」運用に入るようになった。
代わってキハ185系が運用を外れることが多くなった。
8000系S編成と共に多度津で待機留置中の8600系

予讃線 多度津駅
2015年7月19日
2017年シーズンには、「代走いしづち」は基本的に8600系で運転されるようになった。
付属2両編成のみならず、「クロハ」込みの3連が戦列に加わることもあった。
「代走いしづち」の主力的存在となっている8600系
「クロハ」込みの編成を含む3編成が並んで待機

予讃線 多度津駅
2017年7月16日
GWの代走運用のため多度津に集結した8600系の付属編成×3本

予讃線 多度津駅
2018年5月3日
久しぶりに代走いしづちに登場したキハ185系
「アイランド2」ラッピング車の2両編成

予讃線 多度津駅
2018年10月6日
2019年に運転された、大学受験生輸送対応に伴う代走いしづち(右)
2600系で運転され、大変貴重なケースであった

いしづち23号(右:左は「しまんと7号」)
予讃線 多度津駅
2019年2月25日
強風による瀬戸大橋線運転抑止解除直後に突発で運転された、
高知運転所所属の「南風」編成による、大変レアな2000形込みの「代走いしづち」
(2枚とも)
いしづち20号
予讃線 八十場駅
2020年1月8日
2020年のGWは、Covid-19の影響によって「いしづち」編成の(「しおかぜ」編成への)連結自体が無くなり、全ての列車が下りは多度津、上りは宇多津で乗り換えとなった。
上り列車については多度津から宇多津までは回送扱いとして、「しおかぜ」に先行するダイヤで運転される。
以後、当分の間は「代走いしづち」が恒常状態となった。車両は本来なら分割併合されるはずだった8000系または8600系の付属編成が使用されている。
6月からは一部列車で分割併合が再開されたが、「代走いしづち」の恒常運転状態は続いた。
なお、同年のお盆シーズン及び年末年始は、「しおかぜ」が全列車8両運転となったことから、「代走いしづち」は8600系を主力として運用された。
「しおかぜ」に先行して宇多津まで回送される「代走いしづち」

いしづち18号(回送)
予讃線 讃岐塩屋〜多度津間
2020年10月15日
2021年3月から当分の間、再び「しおかぜ」全列車の編成短縮と分割併合の一時廃止が行われて「代走いしづち」が毎時1本運転される体制となったことから、8000系を主力として一部8600系での運転となった。
珍しく8000系L編成で通過していった「代走いしづち」

「いしづち18号」
予讃線 国分〜讃岐府中間
2021年4月13日
代走いしづち運用に備えて多度津駅構内で待機中の8000系

2021年8月26日
予讃線 多度津駅
2021年の秋からは、Covid-19がかなり収束してきたことから以前の運行体制に戻り、「代走いしづち」は多客時のみの運転となった。
2021年の年末年始からは、使用車種は基本的に8600系の2両編成で、この関係で本来8600系で運転される「しおかぜ」2運用の内の1運用を、8000系が代走するという以前の体制となった。
大学受験輸送に伴う代走措置で待機中のアンパンマンS3短縮編成

2022年2月24日
予讃線 多度津駅
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