キハ65形 急行形気動車
(KATO製)
(Tomix製)


NSRのキハ65形は4種類8両のバリエーション
KATO車はカプラー交換により、Tomix車と連結可能
またTomix車には、改造によりモーターを搭載した動力車も存在する



 既製品を買おうとするとき、どうしても欲しいモノが製品化されていないというのは、よくあることである。
 このキハ65形もそれで、今でこそTomix/KATO両社から精細なモデルが発売されているが、それはほんの数年前のことで、私がNゲージをはじめた当時は製品にはなかったのである。

 しかし、四国はキハ65形全製造数の約4割(0番台車に限れば約5割)が配置されていたほどの、キハ65形の「楽園」であり、キハ28形よりも配置数が多かった。
 予讃線・土讃線の急行列車編成には必ずと言っていいほど組み込まれていたメジャーな存在で、四国急行編成を再現するうえで、絶対に欠くことの出来ない形式である。

 事実、1978〜84年当時の国鉄四国総局に在籍していて気動車の中では、キハ65形は単一形式としてはキハ20形とキハ58形に次ぐ多数勢力であり、私には非常に馴染み深い車両であった。


 そこで、当然ながら改造ということになるわけで、NSRのキハ65形は1985年(当時まだ国鉄・北四国鉄道管理局)に誕生している。

 1982年に購入していたTomixのキハ28/58のパノラミックウィンドウ車の運転台部分を、KATOのオハ12形客車の車体にくっつけ、足回りはTomixのキハ180形の流用という大改造である。
 ただし、動力車であるキハ65−49は、足回りは改造種車のキハ58のものを流用していたため、見るからに偽物と判るシロモノだったのが難点だった(^^;
 キハ65−1のほうは、我ながらまずまずの出来映えであった(^^;;
 キハ58系と併用して、当時(国鉄時代)の四国の気動車急行列車の編成を再現(脱着式のヘッドマークも付いていた)して楽しんでいたモノである。


 が、さすがに18年も使っていると動力車の方は調子が悪くなる物も出てくるようで、キハ65−49はどうにも五月蠅いし、よく脱線するし(苦笑)で、使いずらいため、2000年12月にKATO製のキハ65形を代替車として導入し、49号車は廃車処分とした。

 また、キハ28改造の1号車も1999年に老朽廃車としているため、現存するキハ65形はいずれも、2000年以降に購入した既製品及びそれを改造したモノであり、1両がKATO製である以外は全てTomix製である。




 現在NSRには定期急行列車は存在せず、キハ58/65系は非電化区間の波動用、及びリバイバル列車として余生を送っている。


 現在在籍する8両は、全てかつて四国に実在していた車番を付してある。

 なお、スカートに標準で付属していたスノープロウは基本的に撤去している(四国では非装着車が多かった)。
 また現在は8両のうちの7両が、通常は運転台下り向きで運用されている(四国では下り向き運用が多かった)。


 改造による動力付き車両が3両在籍しており、リバイバル急行列車の主力動力車として活躍中。
 キハ65形を急行列車の主力動力車としているのは、急行基本4両編成の場合に、編成前後端に位置するキハ57/58形よりも、2号車に連結されるキハ65形を動力車にした方が、駆動力のバランスが良いというのが一番の理由。


キハ65−37/43/69

 Tomix製の通常タイプの車両。
 37/43/44/69号車の4両が在籍。

 77号車も当初はこのタイプであったが、購入翌月に動力車化した。


 44号車を除いて、分売パーツの購入などにより、台車とTNカプラー&ジャンパ栓をグレー化。
 現在、キハ65形の中では44号車のみが購入時のままの状態で運用中で、スノープロウを常時取り付けたままにしているのも同車のみとなっている。
キハ65−24/65 /77


何故か65号車のみ列車無線アンテナを搭載

 通常タイプから改造した、動力付き車両。
 現在、24/65/77号車の3両が在籍。

 同じTomixのキハ58から動力ユニットを、またキハ180から下回り機器カバーと駆動台車を転用して、動力車化したもの。
 やはり、360馬力のキハ58にモーターが載っていて、500馬力のキハ65に無いというのは、個人的には納得できん(w


 台車も自力でグレーに塗装したモノが2組あるが、いずれも塗装後に調子が悪くなっている(何故だ!(^^; )ので、通常の黒いタイプを使用することが多い。



 なお、Tomixのキハ58系現行製品(製品品番84xx)だと、動力ユニットの構造が若干変更になっているため、キハ180形の床下機器カバーと台車を流用しようとすると、車輪がカプラーと干渉したり、車高が微妙に低くなったりするなどの不具合が出るため、製品品番24xxの動力車を使用した方がよい。
 65号車改造の際にその問題に当たったため、動力ユニット部分のみを調達し直した。

キハ65−30

 現在唯一両のKATO製。

 元々は2000年に購入して2003年に廃車になった86号車で、2009年7月の車籍復活の際に、30号車に車番を変更したもの。

 Tomix車との併結を可能にするため、他のTomix車のグレー化によって余っていた部品を流用して、ボディマウントタイプのTNカプラーに交換しており、Tomix車との連結が可能となっている




 実車の場合、このうちの43号車のみが富士重工製で、それ以外は全て日本車輌製となっている。


形式番号メーカー品番入籍年月日除籍年月日記事改造など
キハ65Original
1985.12.211999. 4.28(保存) キハ28−2507/オハ12−129から改造
1999. 4.28 除籍
24Tomix改造<2428改>2001.11.25.動力車 キハ58-1100から駆動系を、キハ180から床下を転用して動力車化
2002.11. 5. グレー台車化(0531)
2002.11.21. カプラー&ジャンパ栓グレー化(JC67/69)
2009. 7.18. 「さぬき懐古鉄道部」に所属替え
30KATO<6051>2009. 7.13.

キハ65−86から車番変更
2009. 7.13. ボディマウントタイプTNカプラー化(JC63/65)
2009. 7.18. 「さぬき懐古鉄道部」に所属替え
37Tomix<2428>2002.10.26.
2002.10.26. グレー台車化(0531)
2002.11.21. カプラー&ジャンパ栓グレー化(JC67/69)
2009. 7.18. 「さぬき懐古鉄道部」に所属替え
43Tomix<2428>2000.12.28.
2002. 5.10. グレー台車化(0531)
2002.11.21. カプラー&ジャンパ栓グレー化(JC67/69)
2009. 7.18. 「さぬき懐古鉄道部」に所属替え
44Tomix<8414>2010. 9.12.
「さぬき懐古鉄道部」所属
49オリジナル
1985.12.21.2000.12.22 (保存)
動力車
キハ58−1528/オハ12−196から改造
2000.12.22. 老朽化により廃車
65Tomix改造<2428改>2010. 9. 9.動力車 「さぬき懐古鉄道部」所属
2010. 9. 9. キハ58形動力ユニットにキハ65形車体を架装
     台車&床下はキハ180形から転用
69Tomix<2428>2001.11.11.
2002. 5.10. グレー台車化(0531)
2002.10.21. カプラー&ジャンパ栓グレー化(JC67/69)
2009. 7.18. 「さぬき懐古鉄道部」に所属替え
77Tomix改造<8414改>2009. 7.25.動力車 「さぬき懐古鉄道部」所属
2009. 7.25. カプラー&ジャンパ栓グレー化(JC67/69)
2009. 8. 6. キハ58-1100から駆動系を、キハ180から床下を転用して動力車化
86KATO<6051>2000.12.22.2003. 2.22.
2000.12.29. カプラー交換(→K'sWorksマルチカプラー)
2002.10.25. カプラー交換(→密自連形KATOカプラー)
2009. 7.13. 車籍復活
2009. 7.13. キハ65−30に車番変更
2009. 7.13.2009. 7.13.
1001Original
2001.11.25.2002.10.13.(保存) 動力ユニットを外したキハ58−1100にキハ65の床下を取付
2002. 5.10. 台車をグレーに変更

※グレーの網掛けは退役車両

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