寝台特急「瀬  戸」
(24系25形)
(EF66形)





EF66−107の牽く「瀬戸」12両編成


オリジナル塗装&ロゴマーク&ヘッドマーク、
それにシングルアームパンタグラフと、手すりや開放てこまで装備した専用機107号機


定期列車編成は、前後とも展望車両が連結される



さぬき懐古鉄道部主管の「瀬戸」については、こちら



 1990年に運転を開始、当初から食堂車と個室A寝台車を連結。牽引機関車は、専用仕様のEF64形1000番台が充当された。
 当初は非電化区間にも乗り入れ(正確には、乗り入れ区間に非電化区間が残っていた)、DD51や時折DF50が牽引していた。

 1994年にニュータイプのシングルDXやラウンジカーなどを導入、日によって2種類の編成が組まれるようになった。

 2001年6月には、牽引機関車を現在使用中の専用塗装を施したEF66−100に変更。


 2001年年明けに「サンライズ」増備に伴う「瀬戸」の編成グレードアップ計画がスタート。2月には必要車両の導入がとりあえず全て終了し、同年春から新編成となって面目を一新した。
 ただ新しい「瀬戸」編成は豪華さ重視のために乗車定員が少ないため、それを補完する輸送力列車として、残った(「余った」とも言う)車両を波動予備編成として組成し、これを臨時「瀬戸」に充当している。

 この編成変更に合わせて、これまでは海側(下り方に向かって左側)を通路側としていたが、景観の良い海側に客室を配置するためと、285系「サンライズ」と向きを揃えるため、中間車全車両の向きを反転させて海側に客室、山側に通路が面するように変更した。
 この方向転換は、波動予備編成についても同様に実施した。


 2009年5月、1号車をそれまでの開放室(スハネ25−301)から、「サロンエクスプレス東京」1号車から改造した個室A寝台車・スロネフ25−701に入れ替え。
 これによって全寝台が個室化され、合わせて編成中の連結順序を大幅に入れ替えた。


 2009年6月、今度は「トワイライトエクスプレス」仕様のスロネ25−500(スイートx1/ロイヤルx4)を購入。塗色を変更のうえ、定期列車編成の2号車に組み込んだ。
 これにより、ロイヤル/ソロ合造車のオロハネ25−500は波動編成へ組み替え。






「瀬  戸」
(定期列車編成)

EF66
107


1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車8号車9号車10号車11号車12号車
スロネフ25
701
スロネ25
501
オロネ25
301
オシ24

オハ25
301
スハネ25
702
スハネ25
701
オハネ25
524
オハネ25
401
オハネ25
402
オハネ25
403
スハフ25
701


※1/2号車の「ロイヤル」「スイート」は、各個室内にトイレ・洗面所・シャワールームあり
※1/2号車は一部喫煙可能室
※6/7号車のは「デュエット」
※8号車のは「ツイン」
※8号車のは「シングルツイン」
※9〜11号車のは「ソロ」
※1/3/5/6/7/12号車にシャワールームあり
※1/4号車を除く全車両に自販機あり
※6/7号車にミニサロンあり



 1号車は、「サロンエクスプレス東京」1号車のスロフ14−701から改造した、一人用個室A寝台「ロイヤル」と二人用個室A寝台「ツインDX」の合造車。乗車定員は7名。
 元の展望室部分を「ロイヤル」に、7人用個室サロン部分を「ツインDX」化した。当初、旧展望室部分は「スイート」にしようかと思ったが、この車両は屋根と車体が一体成形で屋根部分の改造が出来ない(=低屋根のままで使うしかない)ことから、荷物置き場などのスペースを確保するため「ロイヤル」とした。
 結果、当初「ロイヤル」にする予定だった7人用個室サロンは「ツインDX」に変更、元の4人用個室サロンをシャワールームとした。

 なお、「ロイヤル」の展望窓部分はプライバシー保護のため、ブラックスモークガラスとした。
 また、内装を全てブラウン基調に塗り替えたため、外観のイメージが他の車両と異なっている。

相変わらず、塗装は下手(苦笑)


 2号車は、何故かばら売りされていた「トワイライトエクスプレス」仕様のスイート/ロイヤル合造車、スロネ25−500。乗車定員はわずか6名。
 1号車と同様に、客室側の窓をブラックスモークに、内装をブラウン基調に塗り替えている。
 金帯ブルトレ色に塗色変更し、KATOカプラーに交換して使用中。



 3号車はニュータイプの一人用個室A寝台「シングルDX」で、客室車端にシャワールームを備える。


 4号車の食堂車は、KATOのオシ24を金帯化したもの。

 5号車のラウンジカーは、パンタグラフを搭載して電源車も兼ねている。
 2005年3月に、パンタグラフを従来のPS16から、下枠交差タイプのPS22に交換。


 6号車と7号車は、二人用個室B寝台「デュエット」で、いずれもミニサロンとシャワールームを備える。
 7号車は乗務員室付きに改造。
↓(6号車)

↓(7号車)


 8号車のオハネ25−524は、トワイライトエクスプレス仕様のツイン/シングルツイン合造車。
 二人用個室B寝台「ツイン」を7室と、二人での利用も可能な一人用個室B寝台「シングルツイン」を6室備える。


 9〜11号車の3両は一人用個室B寝台車「ソロ」。
 3両とも室内は同一仕様だが、導入時期の関係で9号車のみ金帯3本化してロゴが追加され、10/11号車はステンレス帯のままでロゴも無しと、外観が少し異なっている。
↓(9号車)

↓(11号車:10号車も同一外観)


 12号車のスハフ25−701は、Tomixのスロフ14−703「サロンカーなにわ」からの改造車。
 普通車の座席指定席車で、車端部に展望ロビーを備える。また、種車のラウンジのカウンター部分をシャワールームと更衣室、および大型荷物置場に改造した。

「瀬戸」の円形ヘッドマークはオリジナルデザイン(JRTの「瀬戸」のマーク)の自作シール



 編成中の車掌室は、1/3/5/7/12号車に設置。
 また、シャワールームは1/3/5/6/7/12号車に設置されるほか、1/2号車のロイヤルとスイートには各個室内にシャワールームが設置されている。


 なお、ミニサロンや展望ロビーなど合わせて5両にフリースペースが設置されていてやや無駄が多いような気もするが、看板列車は赤字覚悟で運行するのだ!<いいのかそれで?(^^;
 ちなみに、12両編成で乗車定員はわずか146名で、1両平均約12名、、、、ちょっとやりすぎ?(^^;


(参考:2009年5月5日までの、定期「瀬戸」編成)
1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車8号車9号車10号車11号車12号車
オハネフ25
301
オハネ25
524
スハネ25
701
スハネ25
702
オロネ25
301
オシ24

オハ25
301
オロハネ25
501
オハネ25
401
オハネ25
402
オハネ25
403
スハフ25
701








「瀬戸」波動予備編成


EF64−1000が牽引していた頃の臨時「瀬戸」
現在は、EF66形の牽引に変わっている

EF66
10 or 53

1号車2号車3号車4号車5号車6号車7号車
カニ24
104
オハネフ25
125
オハネ25
135
オロハネ25
501
オロネ25
401
オハネ25
35
オハネ25
13
オハネフ25
301





 波動予備編成の編成両端のカニ24とオハネフ25(いずれも関水金属車)は、トレインマーク変換装置を撤去し、「瀬戸」のテールサイン(JRTの「瀬戸」と同じオリジナルデザインのモノ)を貼ってある。
 定期列車編成のグレードアップに伴うお下がりの車両を組み込んでいった結果、「波動予備編成」でありながら、最盛期にはロイヤル/シングルDX/ソロ/カルテット/ラウンジカー連結という豪華編成となっていた(w



 3号車の一人用個室A寝台車オロネ25−401は、関水金属のオロネ25−4から改造した旧タイプ。
 客室車端部にシャワールームを増設改造しており、そのために側面の側面窓の一部をパテ埋めして金帯化し、「Single DX」の金文字のロゴを追加してある。

 4号車は、何故かバラ売りされていた「北斗星」JR東日本仕様の「ロイヤル」/「ソロ」合造車を購入してほぼそのまま使用している。ロイヤル2室とソロ12室を備える。

側面の金帯が消えかかっているが、当面放置(^_^;



 2003年6月に285系3000番台車が導入されたことから、そのまま除籍する予定が、時代遅れな開放B寝台車も団体輸送には都合がよいので、集約臨時列車や団体臨時列車用として当分残していた。
 結局285系3000番台車が、2009年3月に一部廃車となって単独運用が出来なくなったことから、そのまま波動用として残存することになった。


 2009年3月に、EF64形1000番台車が老朽化により除籍処分となったため、牽引機関車がEF66形に変更となった。
 通常は、国鉄特急色の10号機または53号機が牽引するが、他の車両が牽引する場合もある。


 さらに2009年5月に、定期「瀬戸」編成が新規改造車の編入で編成変更となったことから、そこから捻出されたスハネ25−301を9号車として増結。
 合わせて、6号車と8号車を入れ替えた。


 2009年6月、定期列車編成の2号車からはじき出された(^^;、ロイヤル/ソロ合造車のオロハネ25−500を3号車に組み込み、従来の3号車〜が4号車〜に繰り下がった。
 これにより最大乗車定員は、従来の237名から251名となった。



 2010年10月、5〜7号車の3両が老朽廃車となり、電源車込み8両編成に短縮。

 このうちの5号車のオハネ24−701は、Tomixのオハネ14から改造したカルテットであった。
 また6号車のオハ24−801は、Tomixのオハネ14から改造したオハネ24−801の再改造車で、側面窓の一部を埋めてラウンジカーに改造し、「Rounge Car」の金文字ロゴも入っていた。

 結果、乗車定員は64名減って、187名となっている。



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