1999年10月23/25/30日
第33回 東京モーターショー
今年で33回目を迎える自動車の祭典、千葉県の幕張メッセで10月末から約10日間の日程で開催された、東京モーターショー。
私は晴海会場での最後の開催となった第27回(1987年)以来毎回見に行っているわけであるが、今年は成り行き上とはいえ、3回も幕張へ足を運んだ(^^;
従って各ブースともいつもよりじっくり見た(つもりである)が、内容的にはいつもとそう大差は無いモノであった。以下に私が見たこと、感じたことを気ままに綴ってみた。
なお、以下に掲載した写真は全てストロボ無しで撮影したモノであり、やや暗い写真が混じっていることを予めお断りしておく。
また、写真に縦筋又は横筋が入っているのは、フィルムに付いた傷のせいである。
というわけで、まずは10月23日。この日は5時過ぎに車で川崎を発ってTMSへ。
そこで見た、TMSガイドブックにも載っていない謎とわ?
中央ホール東側にSONYの特設ブースがあり、プレステが50台ぐらいずらりと並んで、11/25発売予定のGranTurismo2のデモをやっていた。もちろん、プレイし放題(^^;
でもコントローラーが普通のアナログコントローラーなのでやりにくいことこの上ない ^^;
速攻で購入してハンドルセットも買うべきか、素直にPS2とその対応版を待つべきか、結構悩むところではある ^ー^;
現場で貰ってきたパンフによれば、500車種/600グレードが収録されているらしい。
また、23日は「峠MAX−G」の体験版が配布されていたが、25日と30日に行ったときは配られていなかった。
第2弾は10月25日。8時半に車で平塚を発って、渋滞に巻き込まれながら&3キロ以上手前から渋滞の列が続く湾岸線習志野出口をパスして稲毛まで迂回して、ようやくメッセ駐車場に着いたのは11時半。
第3弾の30日は今回初めて電車で幕張へ向かった。9時に会場着、9時半に開門した。
〜日本車メーカー〜
<トヨタ>
トヨタは例年通り出すべきモノをきっちり出した上で少し遊び車も出している。お姉さんは日産と似たようなレベルだが、コスチュームはこちらの方が好印象。
もちろん、カローラWRCや今年のル・マンの準優勝車も展示していたが、キャンギャルの撮影会場と化していて近づけなかったため、撮影していない。
次期エスティマはハイブリッドモデルをラインアップに加えるらしく、その試作車「HV−M4」も展示してあった。
また、次期ソアラと目される「レクサス スポーツクーペ」はツインターボエンジン搭載のオープンモデルである。ちなみにここに一緒に映っているこのお姉さんはどうやらこの レクサス スポーツクーペ専属のようで、23/25/30日の3回見に行ったときも、いつもここにいたのを確認しており、車とともにこのお姉さんも結構注目度は高かったようである(^^;;;
「オリジン」は国内生産累計1億台達成記念モデルで、観音開きの初代クラウンを再現したものである。
トヨタが参画している異業種間統一ブランド「Will」の名を冠したモデルも市販される予定で出品されていた。
純粋に車が見たい人はこっち→ お姉さんが見たい人はこっち→ をクリック(^^;
<ホンダ>
一番遊んでいるのはホンダ(「不夜城」とか(^^; ←撮ってないけど)だが、ホンダも出すべきモノはそれなりのモノをちゃんと出している。
コスチュームも例年通り、自動車メーカーとしてはやや個性的なデザイン。F1を展示していた。
北ホールには二輪車のブースも設置、スケルトンバイクを3種類ほど展示していた。
<日産>
ステージは一番派手だったが、見るべきモノが少ないのも例年通り。特にシルビア・コンパーチブルとGTCCスカイラインの展示ブースは、この私も思わず引いてしまうほど(笑)
コンパニオンのレベル自体はまずまず ^^;
98年のBTCCチャンピオンとなったプリメーラを展示していたが、JGTCのR34−GTRとともに並べられていたため、カローラWRCと同様の理由で撮影はしていない。
<三菱>
三菱は遊んでばかりで見るべきモノ無し ^^;
お姉さんのレベルは結構良い線行っていて、すけすけコスチュームもまぁ悪くはない(^^;
WRCランエボとパリ・ダカ・パジェロを展示、この一角はモデル撮影会場と化していた。
<マツダ>
フォード傘下で経営再建中のマツダはやや大人しいが、観音開き式の4枚ドアを持つロータリーエンジン搭載の「RX−Revolv」はなかなか意欲的。
蛇足だが、この「RX−Revolve」のステージショウに出演していたお兄さんはなかなか男前であった(^^;;;
しかも、私が一般公開2日目に高い位置から見下ろすようにカメラを構えていたにもかかわらず、しっかりカメラ目線になっているあたり、プロであると感じ入る次第である(笑)
お姉さんのレベルが例年になく良かったのが謎といえば謎で、次世代グランドツアラーの提案モデルである「NEXTOUERR」のブースにいたお姉さんはちょっとともさかりえに似ていたほか、一番好みのタイプの娘もマツダブースの娘であった(^^;;
<いすゞ>
いすゞは日本車メーカーの中では一番地味。
持ち駒(車種)の関係上RVしか展示してないのが一番の理由だが、コンパニオンも印象に残らないぐらい地味 ^^;
フルオープンのRV四駆を展示していたが、なんかこの車、毎回見かける(出展している)ような気がするんだけど(^^;;;;
<スズキ>
<ダイハツ>
スズキとダイハツは例年通り似たような傾向で、軽自動車メーカーとしてそれなりのモデルは出している。
お姉さんのレベルも似たようなモノで、コスチュームも可愛いイメージという意味では似ている(もちろんデザインはかなり違うが)。
ただ、スズキのお姉さんよりダイハツのお姉さんの方が、やや知的なイメージ有り。ちなみにスズキの四輪車ブースのお姉さんのコスチュームはこんな感じ左の脇腹部分に切れ込みが入っているのがポイントか?(^^;。ダイハツはこの下を参照のこと。
スズキの四輪車ブースには、田嶋選手のドライブするヒルクライム仕様モンスターエスクードを展示。名前はエスクードだが、ボディのデザインを似せてあるだけで、事実上はエスクードとは何の関係もない(^^;
事実、ボディのヘッドライトやダミーグリル部分は単なるペイントで、バギーカーのシャシーにエスクードに似せたラジコンのボディを載せただけのもだと思えばよい(^^;;;
また、サブコンパクトクラスの電気自動車によるコンパクトスポーツカー「EV−Sports」はなかなか意欲的。
当然ながら、スズキは二輪車も展示。こちらは北ホールになる。
ステージは四輪車ブース以上に派手で華やかであった一方、コンビニなどで入手できるカセットコンロで走ることの出来るLPGミニバイク「X−8」は結構面白かった。
ダイハツブースにあった「YRV」は1.5BOXのコンパクトカーだが、個人的に割とお気に入りのデザインであった。
また、軽オープンカー「KOPEN」は前と後ろのデザインが同じである(^^;
ダイハツのコスチュームは例年のような可愛いデザインとはちょっと変わって、腰の部分が透けて見えるちょっと危ないデザインだった(^^;
<スバル>
スバルは回転するレガシイが目を引く(^^;
あとはWRCインプレッサや次期レガシイのプロトタイプぐらいが目を引くところ。
コンパニオンのコスチュームは、今回も含めて毎回落ち着いた比較的シンプルなイメージのデザインでまずまずだが、お姉さんの方は例年よりやや厚化粧だったのが気になるといえば気になる(^^;;;;
なお、日本車メーカーの中で、日本語版と英語版のパンフレットを別々に用意してあったのはトヨタと三菱の2社だけであった。
〜外国車メーカー〜
外車メーカーは総体的に地味目だが、オペルのステージと、ボクスターのショウはやや人目を引いていた。
車を展示してあるだけで人が集まってきていたのは、メルセデスとBMW、それにフェラーリとポルシェ。特にステージもなく、ひたすら地味だったのはVW、アウディ、ボルボ、サーブ、プジョーだが、それでもちゃんと人が集まっていたのはさすが。
<メルセデス>
メルセデスの「SLR ロードスター」はマクラーレンが生産を担当する超高級&超高性能フルオープンスポーツカー。
V8/5.5リッタースーパーチャージャーで557PS/73.4kgmというモンスターで、しかもガルウィングドア。このブースは平日でも黒山の人だかりであった。
<BMW>
メルセデスといえばBMWを出さねばなるまい。注目の市販(予定)モデルは、メルセデスに対抗して売り出す同社初のRV4駆「X−5」と、映画「007」にボンドカーとして登場した「Z−3」
特にZ3は、全長はカリーナ並で幅はクラウンより広い程度のボディでありながら車重が約1.6t。そのボディを引っ張るのはV8/5リッターDOHC 400PS/51kgmで、ゼロ発進で180km/hまでわずか14秒というスーパースポーツカーである。
今年のル・マンで優勝した「BMW V12LMR」も展示。
<アウディ>
アウディブースの個人的な注目車は、今年のルマンに出場したCカーと、A4をベースにしたスポーツセダン「S4」である。S4はV6/2.7リッターDOHCターボエンジンを搭載して、アウディ自慢のクワトロシステムを組み合わせたスポーツセダンで、この他にワゴンモデルもある。セダンモデルで700万円以上するが、こいつのワゴンモデルが欲しい(^^;
<ポルシェ>
ポルシェの展示車も少なく、911とボクスター以外は、ルマンに出走したGTカーのみ。なお、911はGT仕様車も展示していた。
蛇足だが、ポルシェブースでは土日に限って、パンフレット配布の際にロープを使って観客を誘導していた(平日はやってなかった)。
<フェラーリ>
展示車は4台。うち2台は360モデナで、市販仕様とGT仕様。
<ランボルギーニ>
展示車は黒とイエローの2台のディアブロのみ。
<ブガッティ>
黒とブルーのツートンに塗り分けられたモンスターマシンは注目度満点。
そのスタイルはこけおどしではなく、W型18気筒/6.3リッター/555PSというとんでもないエンジンをミッドシップに搭載する。
<アメ車メーカー>
「やっぱりアメ車メーカーは何を考えているのかわからん」ということを納得させてくれるのが、GMとクライスラーが出していたショウモデル。
GMの「EVOQ」とクライスラーの「PT CRUISER」は私としては理解に苦しむデザインの車。
フォードの出していた、どっちが前でどっちが後ろか判らなくなるような「021C」は結構笑える、、、トランクも引き出し式だし(笑)
21世のコンパクトカーと銘打っていたが、あれの何処が21世紀なのかよくわからん。
アメリカビッグ3がそろいもそろってこのような妙なデザインの車を出してくるあたり、やっぱりアメ車メーカの考えていることはよくわからんということになるのである(^^;;;
蛇足だが、サターンの展示説明にはアップルコンピュータのi−Bookが使用されていた。
<その他>
ボルボはフォード傘下となって以降初のニューモデルである新型のS80を展示。そのスタイルは、やはりボルボというよりフォード的である。
アストンマーチンの展示車は2台のみ。同じ車種のクーペモデルとオープンモデルであった。
ジャガーは新型の「S−Type」を展示。初めてTVでこの車を見たときは、日産の新車かと思ったのはやはり私だけではなかったらしい(^^;
お姉さんのコスチュームはシンプルな大人のイメージで好印象
ロールスロイスのチューニングで有名なベントレーは今回もモンスターサルーン「ベントレー アルナージ」を展示。外見はごく普通のロールスロイスだが、エンジンはV8/6.8リッターOHVで405PS/830Nmを積む。
韓国の大宇は車はどうでも良かった(だって日本車とかアメ車とかのコピーばっかりだもん)が、とりあえずお姉さんの写真を何枚かゲット(笑)
<ラリーカー>
ラリーカーを展示していたのは、フォード(ドイツ)、シトロエン、プジョー、それにフィアット。
ドイツ・フォードは「フォーカス」シトロエンは「クサラ」、プジョーは「206マキシ」、フィアットは「プント」と、いずれも以前に比べて車体をコンパクト化させて戦闘力のアップを狙っている点で共通している。トヨタも以前のセリカに代えて現在は欧州仕様カローラHBを投入しているほど。
〜部品メーカー〜
アラコという部品メーカーが、一人乗りのコミューターを展示。将来的には使い出がありそう。
〜食事(^^;〜
昼食は南休憩ゾーンで食べられる、ジャンボ牛串(\800)が個人的にお薦めだった(^^;
ファーストフードは例年通りマクドナルドだけで、個人的にはマックのあの不味いバーガーは嫌いである。
〜お姉さんたち(^^;〜
今回はいつもにも増してお姉さんたちのレベルが高かったような気がするのは私の偏見か?(^^;
いつもならば「特に気に入った娘」というのは大体一人だけなのだが、今回はなんと3人も(!)
「RX−Revolv」の置いてあったブースにいた娘。23日と30日はここにいたが、25日は未確認(^^;
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左側の娘が好み(^^;
25日と30日に「OPA」と「OPEN−Deck」のステージショーで活躍。
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30日に「XVL」のステージにいた娘。
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これ以外のメーカーについては上の写真にも入っているのでそっちも見て貰うとして(^^;、コンパニオンの掘り出し者(^^;が多かったのは二輪車と部品のブースで、スズキ、ホンダのほか、三菱電機等の電機・電装部品関係とタイヤメーカーが特に穴場であるが、これは例年のことでもある(笑)
グッドイヤー→ メーカー名忘れた(^^;;;;;;→(ソフト99のメーカーだ(^^; ) 等々、、、全部撮っていたらフィルムが何枚あっても足りないので、写していないのもかなり多い(^^;;
コスチュームのデザインに関しては総体的に各社ともほぼ例年通りの傾向だが、毎回共通して言えるのは、派手なデザインのコスチュームで人海戦術の如く多くのお姉さんを投入してくる日本車メーカーに対して、外国車メーカーは落ち着いたシンプルなデザインで少数精鋭という感じであり、これはステージやディスプレイにも同じ事が言える。
〜総評〜
一言だけで済ませるなら「ほぼ例年通りの傾向」であるということになる。
見せるべき車が無いメーカーはコスチュームやステージが派手になり、逆に車の魅力だけで観客を引きつけることの出来るメーカーはやや地味である。BMWやメルセデス、フェラーリのブースが、特に目立ったショウもなかったのに、いすゞやスズキ、スバル等のブースと同等以上の観客を動員していた(ように見えた)のは何故かということをもっと真剣に考えるべきである。
また、これは多くの来場者に対して言いたいことだが、コンパニオンだけを目当てにして来るのは止めて貰いたいということである。世界のモーターショーでこれほどコンパニオンで溢れかえっているショーは日本ぐらいのものである。
中には純粋に車が見たくて来ている人も間違いなくいるわけで、少しでもじっくり車を見るにはやはり人が少ない方が良いに決まっている。まぁ、その為には開催期間をもっと長くするなどの対策も必要だが。
それはそうと、BMWとかボルボとかプジョーとかの外国車メーカーが自社の車のデザインを全部似せてくると「各社のアイデンティティだねぇ」と言うくせに、トヨタやホンダなどの日本車メーカーが同じ事をやると「また金太郎飴作戦かい」となじる日本人の多いのは何故だろう?
これは個人的偏見では、昔の無意味な外国車崇拝の名残ではないかと思うのである。確かに外国車メーカーの方が日本車メーカーより歴史が長いのも確かであるが、何でも外国製の方が偉い(製品自体の良し悪しではなくブランドイメージ的なもの)という勘違いはいい加減に是正するべきである。
そんな考え方をしているから、いつまで経っても日本車のデザインは外国車のコピーから脱皮できないのである。これはユーザーとメーカー双方の責任でもある。
今回からは商用車が別開催となって、乗用車と二輪車のみのモーターショーであったが、会場の広さと入場者数は商用車との併催だった前回並だったらしい。
あとどうにかして欲しいのは駐車場である。今回は3回のうちの2回は車で行ったわけであるが、朝7時過ぎに会場に到着できたときは良かったが、11時頃になった時は駐車場のかなり会場から遠いブロックに停められ、車から会場まで行くのに5分以上かかった。
せめて立体式にして収容台数をもっと多くし、会場までの歩く距離を短縮するべきだろう。
もっとも、幕張メッセで開催されるイベントの中でも東京モータショーだけは桁違いに多くの観客数を動員し、モーターショー以外のイベントでは現状でも駐車スペースは充分であるというのもまた事実ではあるのだが。