アンパンマン車両(外 観)
現行および歴代のアンパンマン車両を全てまとめてあります。
現在運行中のアンパンマン車両は全部で21両。これまでにアンパンマン車両として活躍した車両の累計は39両。
系列・形式 | 累計数(両) | 現存数(両) | 備考 | |
8000系 | 8 | 8 | L3/S3編成 | |
2000系 | 予讃線 | 12 | 2 | |
土讃線 | 8 | 0 | 2700系化 | |
2700系 | 8 | 8 | ||
キハ185系 | 2 | 2 | ||
キクハ32形 | 1 | 1 | ||
(合計) | 39 | 21 |
老朽化の進んだ2000系アンパンマン車両を8600系電車に置き換えるにあたり、2000系に替わる新たなアンパンマン車両として、2016年3月26日のダイヤ改正から運用を開始した。 従来の2000系編成とはデザインの基本コンセプトが大きく変わっており、全体的にシンプルなデザインとなった。 8000系のL3編成とS3編成を種車にしており、主にL3編成が「しおかぜ」、S3編成が「いしつち」「ミッドナイトEXP松山」「モーニングEXP松山」に充当される。 側面の虹の向き基本的に全車同じであるが、”正面の虹の色の順番に合わせる”ため、先頭車両の”第1位端”のみ、順番が入れ替わっている。 |
予讃線用の2000系アンパンマン車両は2001年10月に登場し、これまでに4回のデザイン変更を受けている。 最大で11両が存在したが、現在は2両のみとなっている。 〜5代目〜 2019年9月28日から、松山運転所配置の2000系アンパンマン車両のデザインが一新され、8000系初代アンパンマン車両とほぼ共通のデザインに改められた。 ただし、車両数は従来の3両から2両に減らされている。 下り向きの2152形は先代のロールパンナ号の続投であるが、上り向きの2117形は新たなアンパンマン車両として就役した。 ちなみに、正面の虹の色の順番が、8000系とは逆になっている。 側面の虹は基本的に8000系と同じ向きであるが、8000系とは逆になっている正面の虹の向きに合わせるため、先頭車両の”第2位端”のみ、向きが逆になっている。 なお、上り向きの2117形はアンパンマン化当初から、また下り向きの2152形は2020年8月4日から、いずれもS−DT69形台車に換装されている。
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JR四国のアンパンマン車両の第1弾として、土讃線に2000年10月に登場した。 なお、公式には2000年10月1日の時刻修正から営業運転開始とされているが、実際は同月14日からとなっている。 当初はJR四国所属車のみ4両(2007,2203,2212,2104)であったが、翌2001年3月には土佐くろしお鉄道(以下文中「TKR」)所属の4両(2030,2230,2231,2130)もアンパンマン車両となった。 予讃線と同様に予備車は無いため、点検入場時や増結時には一般車両が代用された。 その後、2001年9月、2002年9月、2003年末、2009年9月と、4回デザイン変更が実施されて、両編成ともに5種類のデザインが存在した。 初代以来、JR四国車/TKR車とも基本デザインは共通で、テーマカラーが異なるのみとなっている。 この間、JR四国所属の2203形が2003年秋に通常の塗装に戻され(2003年9月27日に通常塗装で工場出場しているのを確認済み)て、アンパンマン運用から離脱している。 2019年3月16日改正では、「アンパンマン南風」がそれまでの4往復から2往復に半減し、逆に高知以西の区間で「アンパンマンあしずり」がそれまでの1本から5本に増えている。 2000系気動車後継の2700系気動車の増備により、2020年7月18日をもって全て定期運用から離脱した。 その後、橙色の土佐くろしお鉄道所属車は速やかに廃車・解体されたが、緑色のJR四国所属車は翌月まで存置され、2020年8月29日に運転されたさよならツアーをもって営業運転を終了して廃車・解体された。 |
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JR四国車 | TKR車 | |
![]() ![]() ![]() 2000年11月3日 (3枚とも) |
![]() 2001年9月16日 |
〜 初 代 〜 (2000年10月〜2001年9月) JR四国車が2000年10月14日から、TKR車は2001年3月3日から、それぞれ運転開始した。 前面と側面に大きく描かれた虹が特徴で、よく目立っていた。いずれも4両編成。 当初はJR四国所属車4両(青色編成)を使用した1編成のみで、2日サイクルの運用に入った。そのため、時刻表本文にはアンパンマン車両を充当する旨明記されず、偶数日と奇数日でそれぞれ異なる列車に充当された。 2001年3月3日から、新たにTKR車4両がアンパンマン車両(赤色編成)に改装されて2編成体制となり、限定運用の形で時刻表に「アンパンマン列車」と明記されるようになった。 なお2001年から2004年までは、JR四国編成とTKR編成は共通運用(隔日で交互に異なる列車に充当:(例)今日青アンパンマン編成だった列車は、翌日は赤アンパンマン編成となる)であった。 |
![]() 2001年9月17日 ![]() 2002年9月22日 ![]() 2002年3月23日 |
![]() ![]() 2002年9月 (2枚とも) |
〜 2代目 〜 (2001年9月〜2002年9月) 2001年秋にデザイン変更が行われ、JR四国車は9月末から、TKR車は10月初旬から2代目に移行した。 結局、TKR車が初代のデザインで走っていたのは、わずか7ヶ月間であった。 デザイン自体が全面的に変わったほか、JR四国車は青味が強く、TKR車も赤味がやや強くなった。 側面に洋風のお城が大きく描かれているのが特徴となる。 |
![]() 2003年9月17日 ![]() 2002年11月4日 |
![]() ![]() 2002年11月4日 (2枚とも) ![]() ![]() 2003年3月30日 (2枚とも) ![]() 2003年12月31日 |
〜 3代目 〜 (2002年9月〜2003年12月) 2002年秋に2度目のデザイン変更が行われて3代目となった。 今回もJR四国車が9月末に、TKR車は少し遅れて10月から新デザインで運転を開始した。 デザイン面では、各車側面の前後端付近に風車が描かれているのが特徴である。 また、貫通型先頭車2100形の前面に「★」マークが入るようになったのは、この3代目から。 2003年9月に、JR四国車の2203形が通常塗装に戻されて、以後JR四国車は所定3両編成での運転となった。 これに合わせる形で、それまで共通運用だったJR四国車とTKR車の運用が分けられ、それぞれ別の列車に限定運用の形で充当されるようになった。 |
![]() 2007年9月21日 ![]() 2008年5月8日 |
![]() ![]() 2008年4月6日 (2枚とも) ![]() 2005年6月25日 |
〜 4代目 〜 JR四国車(2003年12月〜2009年9月) TKR車(2004年1月〜2009年9月) 2003年12月から年明けにかけて3度目の変更があり4代目に移行した。 デザイン面では3代目との差異は少なく、特に貫通型先頭車2100形の前面は並べて見比べないと3代目と判別が付かないほどであるが、非貫通型先頭車2000形は正面向かって右側(運転席側)に大きく描かれたアンパンマンが特徴である。 また、側面デザインでは風車の描写が非貫通型先頭車2000形の前側のみになり、しかもかなり小さくなっているのが3代目との大きな識別点。 なおJR四国公式としては両車とも2003年12月の登場としているが、TKR車については当方手持ち写真では2003年の大晦日の時点でまだ3代目のデザインであることが確認できる(上↑の項目を参照)ことから、実際は年明けにずれ込んでいるはずである。 |
![]() 2009年10月13日 ![]() 2009年11月16日 |
![]() 2012年11月14日 ![]() 2018年12月13日 |
〜 5代目 〜 (2009年9月〜2020年7月) それまでのスカイブルーまたはピンク基調のカラーから、白をベースに緑またはオレンジをテーマカラーに配したカラーリングに変更となり、大きくイメージが変わった。 正面から見たときの、TKR所属のオレンジ編成との識別点は、「南風ANPANMAN」の文字がスカイブルーとなる点だけとなっている。 この文字は、2000形は運転助手席側下部、2100形は正面貫通扉上に記載されている。 また下り方先頭車2000形の側面には初代以来久しぶりに虹が描かれているが、それ以外の車両には無い。 このほか、愛称名表示装置が埋められているのが、大きな変更点。 各車斜め側面画像 |
キハ185系のアンパンマン車両は、現在2両。 2002年10月6日から、キロハ186−2を改造した「ゆうゆうアンパンマンカー」が高徳線・徳島線に登場し、特急「剣山」「うずしお」で運用を開始した。 さらに2015年3月からは、アンパンマントロッコの動力車を専用車両化し、それにあわせて内外装のリニューアルを行った、キロ185−26が登場。
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2006年から運転開始した「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」専用車として、2003年に登場したキクハ32−502の仕様を一部変更して初代カラーリングが登場した。 2015年にリニューアルを行い、同年3月21日から現行の2代目に当たる新塗装で運用を開始した。 |