<概況>
四国の2大都市、高松と松山を結ぶ特急列車。 現在は、高松〜松山間に8000系が11往復と8600系が5往復、高松〜伊予西条間に8000系が下り1本、新居浜〜松山間に8600系が上り1本の、合わせて17往復が運転されている。 高松〜松山間の8000系の内の3往復がアンパンマン列車で、さらにその内の1往復についてはグリーン車が連結されている。 8000/8600系とも松山運転所の所属。 また、この8000系グリーン車付きアンパンマン列車1往復と、8600系の下り1本/上り2本のみが単独運転で、他は全て「しおかぜ」との併結となる。 併結列車のうち、下り23/25/27/29号のみが多度津〜松山間の併結運転となり、それ以外は全て宇多津〜松山間が併結運転となる。 「しおかぜ」と併結となる列車については号数が「しおかぜ」に揃えられており、その関係で「2号」が欠番となっている。 単独運転となる5本については100番台の号数が割り振られ、101〜104/106号を名乗っている。 なおグリーン車付きアンパンマン列車は、休日の下り列車とその前日の上り列車はモノクラス編成での運転となる。
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<HISTORY> 1988年4月10日の瀬戸大橋開通時のダイヤ改正でそれまでの「しおかぜ」のあとを継ぐ形で登場。キハ181系7往復/キハ185系2往復の計9往復が設定された。 「しおかぜ」との共通運用の関係から運転系統はやや変則的で、高松〜宇和島間下り3本/上り2本、高松〜松山間下り6本/上り7本となる。 キハ181系が多いのは、瀬戸大橋の騒音対策のために車重の軽いキハ185系を「しおかぜ」「南風」に優先的に使用したためである。 当初よりエル特急指定で、ヘッドマークにもマークが入っていた。 列車番号は、従来「しおかぜ」が名乗っていた四国のエースナンバーである1D〜 が付与された。 1989年7月22日改正からキハ185系1往復が多度津〜松山間「しおかぜ」との併結となった。 全体の運転本数や運転系統は変化はない。 1990年11月21「日改正では「しおかぜ」への2000系気動車投入の関係で「しおかぜ」との併結が廃止されて、実質1往復減便の8往復体制となった。またこれに伴って運用の見直しも行われ、高松〜宇和島間3往復/高松〜松山間5往復に改められた。このうちの6往復がキハ181系で、残り2往復をキハ185系が担当した。 この時、ヘッドマークデザインについても、現在使用している青地に石鎚山をイメージしたデザインのモノに変更されている。 1992年7月23日改正では、8000系試作車による季節列車が高松〜新居浜間に1往復登場した。 ![]() いしづち3号 予讃線 粟井駅 1992年9月15日 ![]() 左:いしづち4号/右:いしづち3号 予讃線 粟井駅 1992年9月15日 ![]() いしづち5号 予讃線 浅海〜大浦間 1992年9月15日 キロハを2両組み込んだ6両編成 ![]() いしづち7号 予讃線 伊予桜井駅 1992年12月27日 ![]() しおかぜ10号(左)/いしづち7号(右) 予讃線 伊予桜井駅 1992年12月29日 伊予大洲に到着するキハ181系 ![]() いしづち3号 予讃線 伊予大洲駅 1993年1月31日 ![]() いしづち3号(左)/宇和海2号(右) 予讃線 伊予大洲駅 1993年1月31日 珍しく8両編成で走る「いしづち」 ![]() いしづち9号 予讃線 北伊予駅 1993年1月31日 1993年3月18日に全列車が8000系電車化されて運転区間が高松〜松山間に一本化されると共に9往復に増強。 編成はバラエティに富み、8両編成1往復、7両編成2往復、L編成単独運転となる5両編成3往復、「しおかぜ」との併結となるS編成によるモノクラス3両編成が3往復であった。 また、この改正から列車番号が変更となり、従来の一桁番号1D(M)〜 を「しおかぜ」に譲り、逆に従来「しおかぜ」が名乗っていた1001M(D)〜 に変更された。 当初は「いしづち」単独でも8連の列車もあり、愛称表示の無い8000系では
方向幕を見なければ見た目で「しおかぜ」「いしづち」の判別が不可能だった ![]() しおかぜ10号(左)/いしづち5号(右) 予讃線 浅海駅 1993年3月 L編成単独の5連 ![]() いしづち9号 予讃線 伊予亀岡駅 1993年3月 当時1往復のみ存在した8両編成の「いしづち」 ![]() いしづち3号 予讃線 鴨川〜八十場間 1993年4月 1997年11月改正まで存在した、4+3の7両編成
この当時存在した、L編成単独の5両編成と8両フル編成の「いしづち」同士の交換 ![]() いしづち3号(左)/いしづち6号(右) 予讃線 粟井駅 1994年8月 1994年12月3日改正で、2000系列車が高松〜宇和島間下り1本と高松〜松山間上り1本の1往復増発されて、合わせて10往復の運転となった。いずれもモノクラス4両編成による全区間単独運転となる。 8000系列車については基本的に変動はないが、朝の8両編成の下り1本について、付属S編成が「しおかぜ」化された。 1996年3月16日改正では、2000系の1往復が高松〜新居浜間廃止された。 これにより、高松〜松山間に8000系9往復、新居浜〜宇和島間に2000系で下り1本、新居浜〜松山間に2000系で上り1本の10往復となった。 8000系の内、下り4本と上り3本が「しおかぜ」との併結となる(下り1本がL編成使用、それ以外は全てS編成)。 現在も行われている繁忙期の「しおかぜ」8両運転に伴う「いしづち」の高松〜多度津間代走が、1997年の年始から始まった。 詳細は「代走いしづち」の項を参照。 1997年11月29日改正では8000系列車3往復が増発された。 8000系については高松〜松山間12往復の内、下り2本と上り3本を除いた全てが「しおかぜ」との併結となった。 また、このときから「エル特急」の呼称をやめている。 ちなみに、当改正では従来2時間19分運転だった上り最終列車が2時間17分にスピードアップし、これが2022年現在に至るまで「いしづち」の最速列車となっている。 1998年3月14日改正では8000系1往復と2000系2往復が新たに「しおかぜ」との併結という形で増発されたが、2000系の併結列車は多度津〜松山間のみ併結となり、宇和島まで直通するのは「しおかぜ」編成のみとなっている。 また、新居浜止まりの2000系1往復が再度高松まで運転区間が延長された。 これにより、「いしづち」は高松〜宇和島間に2000系で下りのみ1本、高松〜松山間に2000系で下り2本/上り3本、8000系で13往復となり、合わせて16往復体制となった。 このうち、2000系1往復と8000系下り2本/上り3本のみが単独運転で、それ以外は全て「しおかぜ」との併結となる。 また今改正から、「しおかぜ」「いしづち」併結列車における、分割併合時の「しおかぜ」の待ち時間を減らすために8000系編成の方向転換が行われ、グリーン車が従来の下り向き先頭から上り向き先頭に変更となった。 なお、前回改正で登場した「史上最速”いしづち”」は当改正で2時間20分運転に後退してしまっている。 偶然、多度津発車が若干遅れた「南風1号(右)」と
併走して多度津駅場内を抜ける「いしづち7号(左)」 ![]() いしづち7号(左) 予讃線 多度津〜海岸寺間 1999年3月14日 珍しい、キロハ186形込みの3連で運転される「代走いしづち」 グリーン車付き編成での代走は、1998〜99年の2年間のみで、 グリーン券は当日車内でのみ発売されていた ![]() 予讃線 讃岐塩屋〜多度津間 1999年8月13日 JR時刻表1999年12月号より グリーン券は当日車内で発売する旨の記載がある ![]() ![]() いしづち23号(左) 予讃線 高松駅 2000年2月1日 右は、しまんと11号 2000年3月11日改正では、新たに1往復が多度津〜松山間「しおかぜ」との併結となった。 これ以外には運転系統等の変更はない。 2000年10月1日の時刻修正で、高松〜伊予三島間に平日のみ運転の臨時列車の形で上り「いしづち92号」が「うずしお」間合いのTSE3両編成で設定された。 同時に設定された「ミッドナイトEXP」と対になる列車で、現在の「モーニングEXP高松」のルーツである。 2001年3月3日改正では、朝の「いしづち92号」が伊予三島〜伊予西条間延長されるとともに定期列車化されたが、高松からそのまま高徳線に入る「うずしお3号」化された。 大半が電車化された後も、早朝深夜に2000系の単独運転列車が残っていた
2003年11月24日![]() いしづち30号 予讃線 多度津駅 2002年9月20日 2003年3月15日改正で、「しおかぜ」との分割・併合箇所が多度津から宇多津に変更された。 津嶋神社を見やりながら西へ急ぐ8000系 ![]() いしづち11号(全部3両/後部5両は「しおかぜ7号」) 予讃線 海岸寺〜詫間間 2003年10月1日改正で、1往復が宇多津〜松山間「しおかぜ」と併結の形で増発されたほか、それまで「うずしお3号」を名乗っていた、前夜の「ミッドナイトEXP高松」の折り返し列車が高松で系統分離された関係で「いしづち」化された。 また、2000系の宇多津〜松山間併結列車のうち、朝の上り1本が平日のみ限定で宇和島始発に改められた。 結果、高松〜宇和島間に2000系1往復(上り1本は平日のみ)、高松〜松山間に2000系2往復と8000系14往復、高松〜伊予西条間に8000系で上りのみ1本の、合わせて下り17本/上り18本体制となった。 なお2000系は、「うずしお」運用を離脱したTSEが戦列に加わっている。 2005年3月1日改正では、下りの「宇和海」が1本増発された関係で、従来は休日は宇和島〜松山間運休だった上りの「いしづち10号」が、毎日宇和島始発に変更されているほか、TSEが戦列から離れた。 さらに、下り最終の33号が全区間単独運転となった。 また今改正からは、8000系で運転される全ての「いしづち」の、1号車1/2番席が女性専用席に変更されている。
代走で「アンパンマンしおかぜ+いしづち」の先頭に立つN2424形
![]() 「いしづち22号(前部2両)」 予讃線 粟井〜光洋台間 2005年4月10日 高松に到着、この後車庫に入る800系8両編成 ![]() いしづち32号 予讃線 高松駅 2005年6月25日 8000系第1次リニューアル移行期間の混色編成 ![]() いしづち17号(手前3両:後部5両は「しおかぜ13号」) 予讃線 玉之江〜壬生川間 2006年3月4日 ![]() いしづち22号(前部2両) 予讃線 玉之江〜壬生川間 2006年3月4日 ![]() いしづち22号(前部2両) 予讃線 大浦〜伊予北条間 2006年7月9日 ![]() いしづち4号(現在の「モーニングEXP高松」) 予讃線 坂出駅 2007年5月5日 2008年3月15日改正では、全ての列車について全車禁煙となった。 細かい点では、前夜の「ミッドナイトエEXP」の翌朝折り返しとなる4号について、休日の編成が3両から2両になった。 平日と土曜日は5両編成のままで、つまり従来とは2両編成と3両編成の連結位置が逆になった(3+2から2+3に変更)。 2009年3月14日改正では、気動車で運転される「アンパンマンいしづち」と朝の「いしづち4号」について、喫煙ルームが設置された(いしづち4号」は休日は喫煙ルーム無し)。 またこの改正では、8000系8両編成による「いしづち」の高松乗り入れが消滅している。 「しおかぜ」と併結で予讃線を行く
![]() いしづち11号(前部3両) 予讃線 詫間〜みの間 2009年4月11日 ![]() いしづち4号 予讃線 坂出駅 2009年5月2日 この列車はその後「モーニングEXP高松」となっている 団体輸送対応のため突発で運転された、2000系の「代走いしづち」 ![]() いしづち20号 予讃線 讃岐塩屋〜多度津間 2009年7月4日 2010年3月13日改正では、下り最終の33号が多度津〜松山間で「しおかぜ」との併結となった。 また、8000系列車のうちの一部の列車が、中間車を減車して2両編成に短縮された。 結果、2000系による高松〜松山間が2往復、高松〜宇和島間が1往復、それに高松〜伊予西条間上り1本の3.5往復と、8000系14往復の合わせて下り17本/上り18本体制。 このうち、2000系は高松〜松山間下り2本/上り1本、高松〜宇和島間上り1本が、また8000系は下り13本/上り12本が、いずれも「しおかぜ」との併結となる。 なお、2005年3月改正で設定されたレディースシートは、今改正で廃止された。 2011年3月12日改正では、運転時刻については特に変更はないが、8000系で運転される14往復のうちの8往復について、通常期の編成が2両に減車となった。 さらに朝の下り列車について、1号と3号で車輌の振り替えが行われ、1号が2000系から8000系に変更されて松山〜宇和島間は「宇和海」に系統分割、3号は松山止まりのままで8000系から2000系に変更となった。これにより、下りの宇和島直通が消滅した。 このほか、2000系気動車による上り34号が「宇和海」を吸収する形で宇和島〜松山間延長され、宇和島〜高松間の運転となり、上りについては逆に宇和島直通が1本増えて2本となった。 また、喫煙ルームが廃止されて、従来の喫煙室は以降は多目的室と案内されるようになった。 2012年3月17日改正では、朝の新居浜発松山行きが51号として増発された。列車番号は9000番台で臨時列車のような扱いとなっているが、時刻表には特に運転日は記載されず、毎日運転の定期列車となっている。 結果、運転本数は18往復となり、2000系気動車が高松〜松山間下り3本/上り1本、高松〜宇和島間上り2本、それに高松〜伊予西条間上り1本の合わせて下り3本/上り4本と、8000系電車が新居浜〜松山間下り1本、高松〜松山間14往復という体制となった。 このほか、8000系については通常期2両編成で運転される列車が、下り11本/上り10本に増えた。 「いしづち16号+しおかぜ16号」遅延のため海岸寺駅で交換する8000系
![]() 「いしづち15号」(左:手前3両)/いしづち16号(右:手前3両) 予讃線 海岸寺駅 2012年4月4日 N2450と2100形の2連で運転される休日の「通勤いしづち」
いしづち4号 予讃線 坂出駅 2012年5月5日 2013年3月16日改正では、高松地区の帰宅時間帯にかかる下り27/29/31号の3本が、「しおかぜ」との併結駅が宇多津から多度津に変更された。 その他の運転系統については、変更はない。 2014年3月15日改正では、2000系の夜の上り宇和島始発列車が松山で系統分割されて松山始発に変更となった。 また、朝の下り新居浜始発列車が「モーニングEXP松山」に、朝の上り伊予西条始発列車が「モーニングEXP高松」に、それぞれ名称変更となった。 さらに、「しおかぜ」と併結となる列車については号数が「しおかぜ」に揃えられ、その関係で「2号」が欠番となった。 単独運転となる5本については100番台の号数が割り振られ、101〜104/106号を名乗っている。 結果、2000系気動車が高松〜松山間下り3本/上り2本、高松〜宇和島間上り1本の合わせて3往復。8000系電車が高松〜松山間14往復の、合わせて17往復体制となった。 このうち、2000系の高松〜松山間1往復と、8000系の下り1本/上り2本のみが単独運転で、他は全て「しおかぜ」との併結となる。 なお併結列車のうち、下り23/25/27/29号のみが多度津〜松山間の併結運転となり、それ以外は全て宇多津〜松山間が併結運転となる。 2016年3月26日改正では、新型8600系電車の量産車の投入により、全列車が電車化されて運転区間が高松〜松山間に統一され、ついに宇和島直通列車が消滅した。 また、JRの特急で同一愛称で電車と気動車の2本立ては、2011年3月改正で「はしだて」「まいづる」に287系とKTR8000形が投入されるまで、1993年3月改正以降では全国でもこの「しおかぜ」と「いしづち」だけであったが、全列車電車化によってこれも無くなった。 結果、高松〜松山間に8000系が12往復と8600系が5往復の、合わせて17往復となった。 8000系の内の3往復がアンパンマン車両で、さらにその内の1往復についてはグリーン車が連結されており、「いしづち」でグリーン車の連結があるのはこの1往復だけとなっている。 2018年3月17日改正で、高松〜松山間の8000系列車1往復が8600系に置き換えられたが、運行系統やダイヤに変更は無い。 なお同年GW以降、通常のモノクラス2両編成をクロハ込みの3両編成が代走するパターンが登場しており、その場合は「しおかぜ」との併結で8両編成となることが時折見られるようになった。 2018年から登場した”クロハ”込みの「いしづち」 ![]() いしづち17号 予讃線 八十場〜坂出間 2018年5月17日 一般車との混パンマン ![]() いしづち22号(手前側3両:後ろ5両は「しおかぜ22号」) 予讃線 海岸寺〜詫間間 2018年5月24日 大学入試に伴う「しおかぜ」「いしづち」分離運転に際して、2600系による 「代走いしづち」が初登場し、高松駅では8600系「いしづち」との並びも実現した ![]() いしづち23号(左)/いしづち26号(右) 予讃線 高松駅 2019年2月25日 2019年3月16日改正では、基本ダイヤと運行体系に変更は無いが、夕方帰宅時間帯の下り1本の「いしづち」との分割駅が宇多津から多度津に変更された。 高松〜松山間に8000系が12往復と8600系が5往復の、合わせて17往復となっている。 豊浜駅構内の線路点検の影響でダイヤが乱れ、
2000系モノクラス4連で運転された「いしづち」 ![]() いしづち22号 予讃線 本山〜観音寺間 2019年9月9日 強風による瀬戸大橋運転抑止により実現した、8600系8両編成で高松へ向かう「いしづち」 ![]() いしづち18号 予讃線 八十場駅 2020年1月8日 同日、瀬戸大橋線運転再開直後に突発で運転された、 高知運転所所属の「南風」編成による、大変レアな2000形込みの「代走いしづち」 ![]() いしづち20号 予讃線 八十場駅 2020年1月8日 2020年3月14日改正では、特に変更は無い。 濃霧の讃岐平野を行く8000系
![]() いしづち15号 予讃線 鴨川〜八十場間 2021年1月22日 8000系アンパンマン車短縮編成による「代走いしづち」 ![]() 「いしづち15号」 予讃線 讃岐塩屋〜多度津間 2021年2月20日 2021年3月13日改正では基本的に変更はないが、グリーン車付きアンパンマン編成で運転される1往復について、休日の下りとその前夜の上り列車はモノクラス編成に変更された。 本来なら8600系モノクラス編成となるところ、
どういう訳か8000系L編成で通過していった「代走いしづち」 ![]() 「いしづち18号」 予讃線 国分〜讃岐府中間 2021年4月13日 アンパンマンの代走に入った一般車 ![]() いしづち22号(手前側3両:後ろ5両は「しおかぜ22号」) 予讃線 観音寺〜豊浜間 2021年4月29日 Covid-19の影響でデータイム分離運転となり、 「代走いしづち」運用に備えて多度津で待機する8000系の一群 ![]() 予讃線 多度津駅 2021年8月26日 Covid-19も収束に向かい、久しぶりに復活した併結フル編成の「”いしかぜ”18号」 ・・・よく見るとスカートの連結器左側に鳥が、、、どこかでぶつかって、そのまま? こんな生々しいバードクラッシュの画像が撮れたのは初めてであった(白目)
(2枚とも) 「いしづち18号(前部2両:後部5両は「しおかぜ18号」) 予讃線 海岸寺〜詫間間 2021年12月23日 2022年3月12日改正では、下り最終の29号が伊予西条〜松山間廃止されたほか、上り最終の106号が新居浜〜高松間廃止となった。 これに合わせて車両運用が一部変更となり、「しおかぜ」との併結列車は8600系列車が1往復減ってその分8000系列車が増えたが、単独運転の上り列車1本が逆に8000系から8600系に変更となった。 結果、計17往復体制はそのままに、高松〜松山間に8000系が11往復と8600系が5往復、高松〜伊予西条間に8000系が下り1本、新居浜〜松山間に8600系が上り1本という陣容となった。 JR西日本・岡山支社管内の運行システムトラブルの影響により、全編成高松発着なって、
8両編成で八十場を通過する「いしづち11号+しおかぜ11号」(左)と、 運用変更により松山〜高松間を2両編成で通し運転した「いしづち20号」(右)
2023年3月18日改正では、特に変更はない。 2024年3月16日改正では、特に変更はない。 台風の接近に伴う事前運休措置により瀬戸大橋線が不通となったことから、8両フル編成で予讃線を行く「いしづち」
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<前史>
「いしづち」という愛称名は、かつて松山〜徳島間を阿波池田経由で結ぶ準急・急行列車として使われていたことがある。 1963年2月に準急列車として登場。松山から予讃・土讃・徳島線を経由して徳島へ向かい、小松島港まで乗り入れて和歌山航路に連絡していた異色の列車であった。1往復の設定。 1964年10月1日改正では下りは多度津〜松山間は「いよ1号」に、上りは松山〜多度津間「うわじま1号」に、そして阿波池田〜小松島港間は上下とも「阿佐2号」との併結となる。 1965年10月からは、下りは小松島港〜阿波池田間「阿佐2号」に阿波池田〜松山間は「予土」に多度津〜松山間は「うわじま5号」との併結、上りは松山〜多度津間「うわじま1号」 阿波池田〜小松島港間「阿佐3号」との併結となる。要するに下り列車の場合、全区間が他の列車との併結運転となり、単独で運転される区間が無いという変わった列車であった。 また、この当時は「うわじま5号/いしづち/予土」の3階建て併結列車が多度津〜松山間に存在したわけである。 1966年に急行列車に格上げ。 1968年10月1日ダイヤ改正での四国内の優等列車網整理に伴い、廃止となった。 |
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<私見>
日中1時間毎に17往復が運転されていて利便性は高いが、「しおかぜ」と併結する8600系列車は編成が2両と短くて需要に応え切れないこともあり、せめて3両にしたいところである。 本来ならば、「しおかぜ」との交互運転で多度津〜松山間は両列車合わせて30分間隔とするのが理想だろうが、同区間は全線単線なので致し方ないところではある。 停車駅は現状でほぼ妥当だと思われるが、宇多津での停車時間の短縮と運転停車の削減による到達時分短縮を図り、全列車高松〜松山間2時間10〜15分程度の運転を目指したいところである。 小田急の3000系EXEが採用しているような、自動解結装置を装備すれば、駅側に作業員を配置する必要も無く、しかも1分とかからずに解結作業が終了するので、是非とも導入するべきであろう。 |