MyTravel Vol.30
北海道豪遊の旅(その2)

↑ まだ未使用の状態の北海道フリーきっぷ
今回はちょっと多いです、はい(^^;
2002年7月15日(月)
目が覚めると、列車は既に最後の途中停車駅である白糠を発車した後だった。
ほどなく、間もなく終着・釧路であることを告げる車内放送が流れ、まだ少し眠い目をこすりつつ釧路駅に降り立った。
おかげで、列車の側面方向幕の写真も撮り損ねたし(苦笑)
まずは釧路駅の駅舎を撮影
。駅に戻る途中で、釧路で「まりも」に接続している根室行きの快速「はなさき」が、キハ54形の単行で発車していった。
釧路駅で一番驚いたのは自動改札機が備えられていることであった
。
札幌とか旭川ならまだ判るが、真に失礼ながらこんな最果ての駅に自動改札があるとは思わなかった。
意外といえば、釧路駅ホームは地下道があるのだが、ここにはエスカレーターまで付いていた。
改札を出たすぐのところと、ホームへの連絡通路の出入口にはガラス張りの仕切りがあったが、これは恐らく冬季の防寒のためであろう。
この仕切は釧路駅に限らず、かなり多くの駅で見られ、特に最近建て替えたりしてリニューアルした駅では必ずと言っていいほど設置されており、北海道の冬の厳しさを物語っていた。
とりあえず駅周辺や駅構内をぶらぶらしたが、さすがにまだほとんどの店が閉まっていて食事すら難しい。
7時過ぎになってようやくKIOSKがオープンしたのでとりあえずお土産を購入。
改札を入って左手のところに、特急「スーパーおおぞら」に使用されるキハ283系ディーゼルカーのはりぼてを発見
。
タイヤが見えており、どうやら小型トラックの車体に283系の張りぼて車体を取り付けているようで、恐らく街の何かのイベントが開催されたときにでも使ったのだろう。
北海道の道庁所在地・札幌と、道東の中心都市・釧路を結ぶ特急「スーパーおおぞら」は、キハ283系と呼ばれるディーゼルカーが使用され、本来6両編成が基本なのだが、この日の「スーパーおおぞら2号」は、増結グリーン車1両を含めて4両を増結した、堂々たる10両編成であった。
入線から発車まで少し時間があったので、各形式の形式写真を確保。
この時、お土産が邪魔だったのでホームの柱に立て掛けていたのだが、これをそのまま忘れて列車に乗ってしまった。
気付いたときには既に釧路を発車してからかなり経っていたので、まぁ安かったからねということで諦めた。
さて「スーパーおおぞら(おおぞら)」という愛称名は、北海道生え抜きの生まれながらにして特急列車という、いわばエリートのような列車名である。
1961年10月のダイヤ改正で、函館〜札幌〜旭川間の特急列車として登場。これは北海道初めての特急列車でもあり、もちろん食堂車も連結していた。
翌1962年10月には滝川〜釧路間が延長され、函館〜滝川間は旭川編成と釧路編成の併結という形態になった。
1967年3月には、「おおぞら」の混雑緩和のために函館〜旭川間特急「北海」が新設され、「おおぞら」の旭川行きは廃止された。
1980年にキハ183系が投入され、翌1981年10月改正では南千歳〜新得間をショートカットする石勝線の開業により、それまでの滝川経由から石勝線経由に変更された。
これに合わせて従来函館始終着がメインだった体系を札幌始終着メインに変更された。
1986年11月改正では、伝統の函館始終着列車の函館〜札幌間は「北斗」に編入され、「おおぞら」は全列車が札幌始終着になった。
1990年9月改正で帯広折り返しの系統が「とかち」として分離し、「おおおら」の運転区間は札幌〜釧路間に統一された。
「とかち」を分離したため、本数的には横ばいを辿った「おおぞら」だが、スピードアップと「とかち」との連携による増発を重ね、札幌〜帯広間の空路を路線廃止に追い込んだ。
そして1997年3月の改正で、一部の列車にキハ283系の量産車が投入されて大幅なスピードアップを達成した。
この時から、キハ283系使用列車は「スーパーおおぞら」を名乗っている。
2001年7月改正では、夜行「おおぞら」が「まりも」に改称され、昼行全「おおぞら」のキハ283系化が完了した。
結果、「おおぞら」は「スーパー」だけが存在して、「普通のおおぞら」が無くなってしまうという珍現象が発生している。いっそのこと、元の「おおぞら」に戻せば?
キハ283系は、JR北海道が開発した振子式ディーゼルカーである。
世界初の振子式ディーゼルカーとして登場したJR四国の2000系をベースにして、1992年に登場したJR北海道のキハ281系を基にして、1995年に先行試作車が、翌96年に量産車が登場した。
車体はステンレス(先頭の青い部分は普通鋼製)で直列6気筒から355馬力を発生するエンジンを各車に2基搭載し、これを直結4段(2000系は2段、283系は3段)の変速機を介して駆動する。最高速度は130km/h。
ゼロ発進からエンジン全開すると100秒ほどで130km/hに到達する加速性能は並みの電車を軽く上回り、JR北海道の誇る高性能ディーゼルカーである。
現在までに63両が製作され、全車両が札幌運転所に配属されて「スーパーおおぞら」を中心に「スーパーとかち(札幌〜帯広間)」「スーパー北斗(函館〜札幌間)」にも充当されている。
キハ281系をベースにした斬新な先頭デザインはJR北海道のオリジナルで、正面に備えられた貫通扉には窓も設置され、一般の乗客もここから前面展望を楽しむことが出来るようになっている。
先頭部側面には特徴的なロゴも描かれ
、私的には全体のデザインもなかなかカッコいいと思う。
私が乗車したのは3号車のグリーン車
。
1番席から9番席まで基本的に1+2の3列でシートが並んでいるが、真ん中の5番席のみは1+1となり、ここを中心に点対称となるように座席が配置されているのが特徴である。
座席はリクライニングとレッグレストが付いていて、いずれも電動式となり、読書灯のスイッチと合わせて座席の右側アームレストの部分に操作スイッチが設けられている
。
カーテンも電動式となり、窓のすぐ下にスイッチがある
。
また、一人掛けの席側にはパソコン用のコンセントが設けられている。
窓ガラスは複層式だが、さらにその外側に、アクリル製の防護シートが貼られている
。
これは冬季に、床下などに付着した雪や氷が走行中に線路上に落ちて、その跳ねた雪や氷、又はバラスト(砂利)によって窓ガラスが破損する事故が相次いだためで、特に130km/h走行を行うキハ281/283系については全車両に取り付けられている。
デッキ部分には喫煙コーナー
があり、床近くまで窓ガラスがあるので車窓を楽しむことも出来る。
釧路発車時点での3号車グリーン車の乗客は5〜6名ほど。
加速性能はさすがに素晴らしく、変速機の多段化により心配された変速ショックも、電子制御のおかげかほとんど気にならないレベルである。
ただ、少々エンジン音が五月蠅い。これは走行中だけでなく、停止中も結構な騒音レベルであると私は感じた。
今回の北海道紀行では結局4回、このキハ283系に乗車したのだが、どうも普通車よりグリーン車の方が五月蠅い傾向があり、しかもグリーン車でもまれに普通車並みの騒音レベルになることもあった。
これはどうも室内灯や冷房用に使用する「サービス電源」を供給するための発電機の音らしいのだが、特にグリーン車は座席のリクライニングやカーテンの動作まで電動となり、しかもパソコン用のコンセントまで備えているのでその分普通車よりも電力の消費量が多いため、普通車よりもエンジン騒音が高くなる傾向があるのではないかと推測される。
実はこの「スーパーおおぞら2号」の釧路〜トマム間の走行音をMDレコーダーで録音したのだが、後で聞いてみると車内放送の音声や、レールのジョイントを通過するときの音が、エンジン音でほとんどかき消されてしまっていた。
列車は釧路を出てから1時間以上、こんな
風景の続く場所を走る。
画像がやや汚れているが、これはアクリル板に付着した汚れのせい。
最初の停車駅、白糠ではキハ54形の音別行き普通列車を追い越し&キハ40形の釧路行き普通列車2521Dと離合。2521Dは「スーパーおおぞら2号」の到着と入れ違いに発車していった。
この白糠からはかつて国鉄時代に、白糠線という支線が分岐していたが、「特定地方交通線」と呼ばれる廃止対象の国鉄赤字ローカル線として、1983年に先頭を切って廃止された。
釧路から約1時間半で、立派な高架駅となっている帯広に到着
。
帯広から2つ目の西帯広で、釧路行きの特急「スーパーおおぞら1号」と交換のため運転停車。向こうは基本6両+増結2両の8両編成だった。
新得を過ぎると狩勝峠にさしかかり、列車はぐんぐんと高度を上げる。
サミットの新狩勝トンネルを抜けると、富良野方面へ向かう根室本線が右手方向へ分かれ、石勝線は左にカーブして夕張方面へ抜ける。
石勝線が出来る以前は、特急「おおぞら」や急行「まりも」はこのルートを経由して滝川まで抜けて函館本線に入っていた。
当然ながら現在の石勝線経由のルートに比べて大回りとなる上に線路規格も低くてスピードが出せず、車両性能自体の差もあって今よりも相当時間をかけて走っていた。
トマムは「アルファ・リゾート・トマム」と称されて、冬はスキー場もオープンしてかなりのにぎわいを見せる(らしい(^^; )。
しかし、トマムに降り立った私は周囲を見回して思わず叫んだ・・・・・
な〜〜んも無い!(^^;
いや、本当に何も無い・・・・呆れるほど何も無い・・・・ただ一つスキー場のための設備を除いては(^^;
駅の背後は一面の緑、緑、緑である
。
民家などというモノは一切見当たらない。
もちろん、コンビニなんぞあるはずがない。
ただし駅前を比較的よく整備された道路(道道136号線)が走っている。
とりあえず駅舎を撮影
。
どうやらこの駅の海抜は538mらしい
。
そして駅舎から少し離れて、トマムリゾートへ向かうための歩道橋
がある。
その先には、このような緑の中には不釣り合いとも言えるほどの高層ホテルが3棟も建っている
。
本来の駅の出入口側には、ホテルアルファに行く人は先の歩道橋を渡るようにとの案内板があった
。
これがトマム駅の列車発車時刻表
だが、、、、、どの列車も「とかち」とか「スーパーおおぞら」とかの愛称名付き、、、、要はこの駅を通る定期旅客列車は、特急列車しかないのである(笑)
なので、普通列車にしか乗車できない「青春18切符」でも、新夕張〜占冠〜トマム〜新得間は特急列車に乗車できるという特例がある。
ちなみに私は、普通列車ばかり乗り継ぐ旅というのは実はあまり好きではない(鈍くさいのは嫌いなのだ)ので、「青春18切符」は買ったことも使ったこともない(^^;
さて、何も無いトマムで何故降りたのかというと、当然ながら列車を撮るためである。
とは言っても、レンタカーもレンタサイクルもない(っていうかそれ以前に無人だが)駅なので移動手段は徒歩しかないわけで、歩いていける程度のところでしか撮影は出来ないのだが・・・・
とりあえず、駅から徒歩10分も行かずしてそれなりの場所が見つかったので、上下各1本の「スーパーおおぞら」を撮影した。
スーパーおおぞら3号 釧路行
スーパーおおぞら4号 札幌行
「スーパーおおそら3号」の正面貫通扉のところに、黄色いヘルメットを被った人が立っているが、これはJRの線路保守担当の人であろう。
特に昼間の列車では、このように保守担当の人が列車に添乗して、線路状態をチェックしている姿をよく見かける。本来は運転室などの乗務員室に添乗するのだが、キハ283系の場合は貫通扉を設置するために運転室が削られているため、この場所に立っているのであろう。
何にせよ、おつとめご苦労様です。
どうでも良いがかなり雲行きが怪しくなってきたため、万が一降ってきたらすぐに雨宿りできるようにと、上の2列車を撮影したら速攻で駅に戻った。
トマム駅で、帯広行き特急「とかち3号」を撮影
。
駅の前方がトンネルに覆われているが、これは冬季にポイントに雪が詰まったり凍結したりするのを防ぐためのスノーシェルターであり、特にこの石勝線は1981年の開業と比較的新しい路線のため、駅や信号所のポイント周辺にスペース的余裕がある場合は必ずと言っていいほど設けられている。
次に乗車するのは、帯広発札幌行き特急「スーパーとかち6号」
車両は「スーパーおおぞら」と同じ、札幌運転所所属のキハ283系だが、編成は5両と短い。
列車の発車時刻が近づいてくると、一体どこから湧いてきたのか、10数人の乗客がわらわらと集まってきたのにはちょっと驚いた(^^;
今回は次(隣駅)の占冠で下車するため、自由席車に乗車した。
「隣駅」といっても距離は21.3キロもあり、特急列車で13〜17分ほどかかる。
ちなみに、トマムから向かって占冠とは反対側の「隣駅」である新得までは、33.8kmある。そして占冠からさらに隣の楓までは28.6kmある。
都合、楓から新得までの83.7kmの間に、途中駅が2つしか無く、しかもこの区間は特急列車と貨物列車しか走ってないというわけである。恐るべし、北海道(^^;
当然ながらこれほど駅間が長いと列車の離合に支障をきたすため、途中にいくつか列車交換を行うための「信号場」がある。
新得〜トマム間には1ヶ所有り、「スーパーおおぞら号」はそこで下りの「スーパーとかち1号」と離合した。
トマム〜占冠間にも3ヶ所あったが、「スーパーとかち6号」はいずれの信号場でも対向列車はなかった。
また、占冠〜楓間には3ヶ所信号場がある。
トマムから13分で占冠に到着。
海抜は348m
で、トマムから190m下りてきたことになる。
占冠駅
も普段は無人だが、周辺にはぽつぽつと民家があり、駅前の国道237号線は、村営バスが1日に数往復走っている。
ここでも2時間ほど列車撮影タイム。
駅から徒歩10分程度のところで、国道237号線が石勝線とクロスしているところがあり、適度なカーブと築堤、コンクリート橋があったので、そこで粘ることにした。
なおこの立体交差部から50m ほどのところに、国道237号線と道道136号線の交差点がある。
まずやってきたのは、札幌発帯広行きの貨物列車
。
次にやってきた「スーパーおおぞら5号」はうかつにも撮り逃した(苦笑)
気を取り直して、札幌行きの「スーパーおおぞら6号」を2枚連写(いや、本当は3枚撮ったのだが、ここには2枚だけ載せる(^^; )。


占冠からはキハ183系の特急「とかち8号」で札幌に戻る。
キハ283系に比べてキハ183系はとても静かで、むしろこちらの方が快適に思えるほどである。
もちろんエンジンパワーも違うし、そもそも2台エンジンを積んでいる283系に対して183系は1台だけなので、その分を差し引いて考える必要があるが、それでも最近の車両(特に旅客用の車両)は軽量化のために車体外板を薄くする傾向があり、客室内の防音に関しては不利であると思える。
実際、外で聞く限りは両系列とも音の大きさにそれほど差はなく、もう少し車内の防音に力を入れるべきではなかろうか?
それはともかく、この「とかち8号」のキハ183系も、様々なタイプの車両が混結されていて面白い。
1981年製の1号車は、前回Vol.29で登場した「まりも」の札幌方先頭車と同様、当初6気筒で220馬力だったエンジンが、同じ6気筒ながら420馬力タイプに換装された車両である。
なおこの車両は、編成中の各車両にサービス電源を供給するための発電機を搭載しているため、特に冷房を効かせている夏期は他の車両に比べて相当車外騒音が五月蠅い。
3/4号車もそれと同期の車両だが、エンジンは水平対向12気筒の440馬力タイプを搭載している。
2号車も同様に、当初は12気筒440馬力タイプを積んでいたが、130km/h対応のために1994年頃に6気筒ながら600馬力を発揮するタイプに換装されている。
ただ、排気量が換装前のエンジンの60%程度に減っているので、加速性能に影響を及ぼすトルク特性についてはむしろ悪くなっているのではないかという気もするのだが・・・・
5号車は比較的新しく、1986年製。水平対向12気筒の550馬力エンジンを搭載する。
6号車がもっとも新しく、当初から130km/h運転に備えて6気筒の330馬力エンジンを積むタイプで、1988年に登場している。
この車両もサービス電源用の発電機を搭載しているが、エンジン設計技術の進歩のせいか、1号車ほど五月蠅くはなく、騒音レベルはむしろ他の車両と同程度に感じる。
占冠を出て楓までの間、途中の信号場に停車して、「スーパーおおぞら7号」の通過待ちのため約3分停車。
新夕張を過ぎて追分で室蘭本線に接続。そのまま西下して、南千歳
で千歳線と合流する。
ここからは複線区間となる。南千歳付近は国道36号線をはさんで新千歳空港
が見える。
南千歳の次の千歳は2面4線のホームを持つ立派な高架駅で、ここで折り返す普通列車も多数設定されているが、南千歳と新千歳空港の陰に隠れているのか、ここに停車する特急列車は1日5往復の「すずらん」だけで、「北斗」系列や「とかち」「おおぞら」系列は全て通過する。
平和付近から函館本線が併走、白石からは複々線区間となり、複々線のうちの内側線を走るが、前方の列車がつかえているのか、ノロノロ運転となった。
苗穂の手前で、外側線を走る旭川からの特急「スーパーホワイトアロー20号」が「とかち8号」を勢いよく追い抜いて行ってしまった(苦笑)
あまりにあっという間の出来事だったので、デジカメの準備が出来ず、追い抜いていくシーンの撮影が出来なかったほど(^^;
まぁ確かに時刻表の上では、「スーパーホワイトアロー20号」が「とかち8号」よりも1分早く札幌に到着するようなダイヤになっているので、もしかしたら「とかち8号」の方が少し速く走りすぎたので、時間調整のためにノロノロ運転をしていたのかもしれないのだが。
札幌に到着し、今度は普通列車で一旦苗穂まで戻り、またまた列車撮影タイムとする。
札幌はまたも同時発車。
もっとも、併走相手は新千歳空港行きの快速「エアポート」で、しかもこちらはポイント通過の制限速度があるのか、札幌を出てもしばらくは速度が上がらない。
その横を、快速「エアポート」は猛ダッシュであっという間に消え去っていってしまった。
苗穂には車両基地だけでなく、車両工場
もあるので、多くの側線があり、当然のように多くの車両がたむろしていて、しかも本線の方も複々線なのでしばらくじっと眺めているだけでも飽きない。
後継車両が登場して用済みとなったかつてのイベント用列車(アルファ・コンチネンタル・エクスプレス)が朽ち果てかけた姿で留置されていた
。
2時間半ほど粘ったので結構な数の列車を撮影したが、とりあえず4枚だけ載せておこう。
白石〜苗穂間を併走する旭川行き特急と普通列車
函館からやってきた、キハ283系の母体キハ281系使用の特急「スーパ北斗13号」
キハ283系と何処が違うか判る?
これから長駆17時間をかけて上野を目指す、寝台特急「北斗星2号」
地元Jリーグチーム「コンサドーレ・札幌」のマスコットがペイントされたキハ183系を使用した、函館行き特急「北斗20号」
2002年の4月から走り始めているらしい。いつまでこの姿で走り続けるのかは不明。
暗くなってきたのでそろそろ引き上げるとする。
しまった、車両番号確認するの忘れた(^^;
さて、今夜乗車する夜行特急の発車時刻までまだ3時間もあるため、この間に入浴することにする。
一旦札幌に戻り、コインロッカーに入れてあった着替え荷物を取り、代わりにカメラ一式をコインロッカーに預ける。
函館本線の区間快速「いしかりライナー」で手稲へ向かった。
手稲駅は最近橋上駅として建て替えられたらしくて真新しい
。
駅の周りはまだ一部未整地で工事中のところも残っていた。
駅からは徒歩で、15分ほどのところにある温泉に入った
。
入浴料金は600円で、靴と更衣室のロッカーは100円を入れて出るとき戻るタイプ。
浴室は更衣室から階段を下りて1階下になり、洗い場の数は十分。湯船の数と種類も多く、結構ゆったり出来た。
さて駅に戻るか・・・・・あれ? 来るときにこんな建物あったっけ?
あれ?
あれれ???
・・・道違うじゃん(火暴)
15分ほどのタイムロス・・・・こいつぁ結構痛い(^^;;;
手稲駅に戻ったときは、目的の列車が到着する2〜3分ほど前だった・・・・危ねぇ(^^;
岩見沢行き普通列車で札幌に戻る。
再び着替え荷物とカメラ一式を入れ替え、札幌発網走行きの夜行特急「オホーツク9号」に乗り込む。
う〜む、今度の「オホーツク9号」は中間の3号車を除いて、全部1981〜2年製の一番古いタイプのキハ183系である。
1/5号車は1982年製で、昨夜乗車した「まりも」の釧路形先頭車と同じタイプの車両である。
駆動用の6気筒420馬力のエンジンと、発電用のエンジンを積んでいる。
2号車は1982年製のごく普通の中間車で、水平対向12気筒440馬力を搭載。
4号車は1981年製(だったはず(^^; )で当初はグリーン車として「キロ182」を名乗っていたのだが、1996年に苗穂工場で以前の車販準備室を普通車の客室に改造している。
駆動用のエンジンは、ターボ付きの水平対向12気筒440馬力。
3号車は自分の乗った車両なのだが、何故かこの車両だけ車番を確認していない・・・・・なんでやねん(^^;
とにかくこの車両は、前夜に乗車した「まりも」の3号車と同じく、1972年製の寝台客車をディーゼルカーと併結出来るように改造したもの。
この車両、本当は発電用のディーゼルエンジンを積んでいて、その音がとてつもなく五月蠅いのだが、「まりも」「利尻」「オホーツク」に連結されているこの車両は、ディーゼルカーから電気の供給を受けられるように改造されているためにエンジンを停止しており、客車本来の静かさを味わうことが出来る。
ちなみにこの客車に積まれている発電用のエンジンは、この同じ列車の1/5号車に繋がれているキハ183形に積まれている発電用エンジンと同じモノである。
旭川に到着することには既に日付が変わっているのだが、その頃既に私は眠っていたので、いつ旭川に着いたのかは知らん(^^;