松山駅 (予讃線)
駅番号:Y55/U00


住所愛媛県松山市南江戸一丁目
開業日1927年4月3日
電略マツ
標高 17m(旧地平駅舎)
15m(新高架駅舎)
乗降客数 (1983年)6,402人(乗車人員
(1985年)6,210人(乗車人員
(1989年)14,548人
(1999年)17,392人
(2012年)7,287人(乗車人員
(2014年)14,358人
(2017年)7,172人(乗車人員
形態島式2面4線
主な設備 みどりの窓口
ワーププラザ
セブンイレブン
JR松山駅だんだん通り

エレベーター
エスカレーター
コインロッカー

車deトレイン取扱
パーク&ライド取扱
駅レンタカー


旧地平駅末期
高架化事業開始後
高架化事業開始前



 愛媛県の県都・松山市の(JRの)中心駅。

 1927年、沖縄を除いた46都道府県庁所在地の国鉄駅としては、もっとも最後に開業した駅である。
 開業当時、既に現在の伊予鉄・松山市駅が「松山駅」を名乗っていたのだが、それを無理矢理召し上げる形で、国鉄駅の方を「松山駅」と命名した(それ以来、伊予鉄との間には色々と確執があるというのは噂話)。

 乗降客数は、JR四国の駅としては高松、徳島に次いで3番目に多い。
 しかし実際の市の中心部は、伊予鉄松山市駅周辺の方で、駅の利用客数でも松山市駅の方が多い。

 駅前のバス乗り場は、高速バスとその他の路線バスでは乗り場が別れているので、注意が必要。
 伊予鉄の市内線は、駅前から地下道を渡ったところにある。


 
 2024年9月29日より高架駅に切り替わり、同時にダイヤ改正も実施された。
 現在は旧駅舎の解体と駅前広場の整備が進行している。

 高架化事業に先立ち、2020年3月に松山運転所が移転し、同時に松山貨物駅が開業している。








 2024年11月時点では東側の旧駅舎等がまだ残っており、その中を通って新駅東口へ抜ける仮設の通路が設けられている。
 駅の東西は最大2m近い高低差があり、新高架駅は西側の高さに合わせて作られたことから、東側からアクセスすると最終的に階段を利用することとなる(別途車椅子用のスロープは設けられている)。


 個人的には、東西どちらかに合わせるよりも、両車お中間を基準にした方が良かった気がするが・・・実際、開業後間もない大雨では新駅のコンコースが水浸しになる事態となっている。


※2024年11月20日撮影



 2024年11月現在、旧ホームなどはまだかなりの部分が残っている。


※2024年11月20日撮影


 改札前コンコースの天井と、独特な円形の案内表示。



 改札付近の様子。
 みどりの窓口は、改札に向かって左の自動券売機類のさらに左側にある。

 向かって左の区画が有人改札および精算所。

 自動券売機はICカード乗車券には非対応で、QRコード乗車券に対応している。


 改札を入って正面の階段&エスカレーター両脇の通路を進むとエレベーターホールおよび南改札口前の通路に繋がる(左画像3枚目)。
 なお、この3枚目画像の撮影者の背後側に鉄道警察隊松山駅派遣所がある。


 こちらは南改札口。
 無人でQRコード乗車券対応の自動券売機のみが設置されている。

 中央改札を入って階段を上がったところで振り返る。

 中2階の階段を上がった右手側には、待合室がある。

 この向かって右側に3/4番ホームに上がる北側階段、左の柱を回り込んだところにエスカレーター、柱の手前を左に進むと南側の階段がある。




 ホームは島式2面4線。

 東から1番〜の順で振ってあり、1/2番は主に特急列車、3/4番が主に普通列車となり、両者はホームの高さが異なる(3/4番側が低い)。
 出入台ステップのある国鉄形気動車は3/4番を使用する。

 ホーム屋根は3種類の高さがあり、中央部が一番高くなるデザイン。


 主に「しおかぜ+いしづち」が発着する1番ホームのみストレートで、それ以外は中央部に短い直線+前後は1200Rの曲線となっている。

 主に特急列車が発着する1/2番ホームはいわゆる”電車専用ホーム”で、ホーム高さがレール面から1,100mmとなっている。

 床面高さがレール面から1,105mmある8000系や2000系とほぼピッタリの高さになっている。




 上から順に、北階段、エスカレーター、エレベーター、南階段と並んでいる。


 下り方場内。

 引き上げ留置線が1本。
 1番ホーム側に安全側線を備える。


 上り方場内。

 こちらは引き上げ留置線が2本で、給油設備を備える。
 4番ホーム側に安全側線がある。




 駅構内の軌道は基本的に弾性枕木直結軌道。
 ポイント部分のみバラスト敷となる。

 橋桁継ぎ目部分には、合成枕木を使用している箇所がいくつかある。
 その中には、前後2本筒の計4本を使用し、そのうち2本は線路に対して斜めに敷設(橋桁継ぎ目に対しては並行)されているものもある。



 駅名標。
 様式そのものはJR四国標準タイプで、色使いが異なっている。

 非電照壁埋め込みタイプと、電照式吊り下げタイプがある。


 柱に掲げられている物はシール様の物。

 新しい駅名標と松山城天守閣。

 東口駅前広場。

 2024年11月現在、まだ旧駅舎と旧駅前広場がほぼそのまま残っている。


※2024年11月20日撮影

 西口駅前広場。

 まだ何もない状態と言ってよく、整備完了まではまだまだ時間がかかりそうである。


※2018年3月6日撮影

 駅舎北側の高架部分。

 東西に貫く幹線道路が整備される予定で、また伊予鉄市内線電車も通す計画となっている。



 駅北側の引き上げ留置線終端付近の高架下にある給油基地。

 北側の引き上げ線は給油装置があるため、そのための設備である。

 駅南側にある保線用のクレーン。



旧地平駅末期


 先代の駅舎。


※2018年3月6日撮影

 ホームは片面1本と島式1本の2面3線で、ホーム番号は3番まで。
 JRの県庁所在地駅の中では山口駅と並んでもっともホーム番数が少ない。

 1番ホームは長さが約270mあり、8000系の「しおかぜ・いしづち」と、2000系の「宇和海」が平面移動で乗り換えが出来るようになっているが、移動距離が延びやすくなるのが難点だが、これも新しい高架駅になれば解消されるであろう。


※2023年5月13日撮影

 上り方場内。


※2018年3月6日撮影


 下り方場内。


※2018年3月6日撮影


 2/3番ホーム側から見た跨線橋と、内部の様子。


※2018年3月6日撮影

 跨線橋の銘板。




 エスカレーターは無いが、2008年にエレベーターが設置された。
 しかし設置スペースの関係で、2/3番ホームのエレベーター設置側の階段は、狭いクランク状となっている。

 そのため、2番ホーム側には階段部分が大きくせり出していて、見栄えは悪い。高架化までの間の間に合わせという感が強い。
 2/3番ホーム下り方に残る、洗面台の跡。


※鏡に映っているのは撮影者本人です。
※意図的に写り込んだ状態で撮ったものですが、諸般の事情により加工していますw

 改札付近の様子。これはホーム側から。


※2008年撮影

 こちらは改札外から、駅舎正面から入ってすぐのあたり。

 向かって左側に案内所や自動券売機、みどりの窓口などがある。
 右側にはキヨスク、うどん店などがある。また、あつあつの美味しいじゃこ天の販売カウンターもある。

 改札を入って左側に跨線橋、右側にはキヨスク(当時)やトイレ、鉄道警察隊詰所などがある。


※2018年3月6日撮影




 以前の貨物扱い基地等から転用された留置線。

 傍らには、給油装置や軽油の貯蔵タンクも設置されている。


※2022年3月17日撮影

 駅名標。

 名物(?)駅弁・醤油めし。

 個人的に、高知のかつおたたき弁当と並ぶ四国のお勧め駅弁。



高架化事業開始後



 跨線橋から見下ろした、旧運転所方面。

 新駅は島式2面4線の規模となる模様。

 3番ホーム脇に設置されている工事告知等の看板。
 何故か、予想図には既に存在しない過去の車両がw


※2022年3月17日撮影



 高架化事業に伴い松山運転所は移転し、これから整地工事を始める準備にかかる。

 同日の貨物ホーム跡は、既に整地工事が始まっていた。


※2020年5月14日撮影





高架化事業開始前

 駅の西側には、松山運転所が隣接していた。


※2008年3月30日撮影

 2007年当時の夜の松山運転所。


※2007年8月18日撮影

 南側に隣接していた貨物ホーム。
 コンテナホーム2面と、荷役線3線を持っていた。


※2008年3月30日撮影



 1997年当時の松山駅。


※1997年5月撮影

 ホームの片隅に設置されていたサボ置き場。


※1987年4月7日撮影

 国鉄時代の松山運転所(当時は松山気動車区)。


※1986年3月24日撮影

 1番ホーム停車中のキハ181系特急「しおかぜ3号」。

 向かいの2/3番ホームには、郵袋を満載した赤い郵便用のリヤカーと、ターレットの後ろに連結して使用するトレーラーが写っている。
 荷物扱い量の多い駅では、エンジン駆動のターレットだけでなく、その後ろに何両もトレーラーを繋いで運搬していた。


※1980年8月16日撮影







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