283系 制御付振子式特急形電車
(マイクロエース製)






 2005年「振子車大量導入年間」のラストを飾る編成。

 実車の283系は、96年7月31日から紀勢本線に「スーパーくろしお・オーシャンアロー」として営業運転を開始した、JR西日本としては初めての制御付振子式車両である。
 当初、車両数の関係から点検日は従来型の車両を使用していたが、97年のダイヤ改正から本格的な営業運転に入り、愛称名も単に「オーシャンアロー」となった。

 操舵台車やパンタグラフ制御装置などの目新しい装置は採用せず、既存の技術で手堅くまとめられているほか、車体についても通常の鋼製車体となっているあたりに、当時のJR西日本の拘りがみて取れる。
 当初予定では同社管内の381系を全て置き換える予定だったが、振子装置の故障が相次いだ(らしい)ため、製造両数は18両にとどまっている。



 Nゲージで現在製品化されているのは、今回購入したマイクロエース製のみで、関水製のような振子装置は搭載していないが、非貫通型先頭車の流線型形状がよく再現されている。
 惜しむらくは貫通型先頭車のアーノルドカプラーが不格好なほど大きいのが難点。


 現在は「A編成」「B編成」各1本の9両を保有。
 両編成とも動力車組み込みのため、9両編成で動力車2両という強力編成となっている。


 カプラーは当初、在庫数の関係でKATOカプラーと密連形TNカプラーが混在していたが、2008年12月に全てTNカプラーに統一した。

 貫通型先頭車のカプラーについては、構造上の関係でノーマルのアーノルドカプラーのまま手が付けられずにいたが、ネットで見つけた改造手法を参考にして、2009年3月にようやくTNカプラー化した。

改造後の2両
もちろん、ライト類も今まで通り正常に点灯する


連結状態


(参考にしたサイト)
 http://masa92ky.hp.infoseek.co.jp/model283ocean.html

 取り付けるTNカプラーとスカート、それに先頭部の床板を改造して取付。
 参考にしたサイトではテールランプはそのままにしているように見受けられるが、当方ではTNカプラーの切削範囲を最小限にするためにテールランプの方も一部削った。



 2012年3月、かねてより検討していた振子化改造を実施。

 少々長くなるので、詳細は別記事へ(w




号車形式番号メーカー入籍年月日除籍年月日記事改造など
A編成
1号車クロ282MicroAce2005.12.25.
2005.12.31. 第2エンド側Tomix密連形カプラーに交換
2012. 3.11. 振子化改造
2号車サハ283
2005.12.31. Tomix密連形カプラーに交換
2012. 3.11. 振子化改造
3号車モハ283302
2005.12.31. Tomix密連形カプラーに交換
2012. 3.11. 振子化改造
4号車サハ283202
2005.12.31. Tomix密連形カプラーに交換
2012. 3.11. 振子化改造
5号車モハ283動力車 2005.12.31. 第1エンド側密連形KATOカプラーに交換
2005.12.31. 第2エンド側Tomix密連形カプラーに交換
2006. 1. 1. 第1エンド側Tomix密連形カプラーに交換
6号車クハ283502
2005.12.31. 第2エンド側密連形KATOカプラーに交換
2006. 1. 1. 第2エンド側Tomix密連形カプラーに交換
2009. 3.20. 第1エンド側密連形TNカプラーに交換
2012. 3.11. 振子化改造
B編成
7号車クハ282501MicroAce2005.12.25.
2005.12.31. 第2エンド側密連形KATOカプラーに交換
2006. 1. 1. 第2エンド側Tomix密連形カプラーに交換
2009. 3.20. 第1エンド側密連形TNカプラーに交換
2012. 3.11. 振子化改造
8号車モハ283動力車 2005.12.31. 密連形KATOカプラーに交換
2006. 1. 1. 第1エンド側Tomix密連形カプラーに交換
2008.12.20. 第2エンド側Tomix密連形カプラーに交換
9号車クハ283503
2005.12.31. 第2エンド側密連形KATOカプラーに交換
2008.12.20. 第2エンド側Tomix密連形カプラーに交換
2012. 3.11. 振子化改造



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