四国団臨色 | JR四国色試験色 | 団臨「旅立ち」色 |
![]() 予讃本線 高松駅 1985年5月26日 1984年に登場した団臨仕様のキハ58−769ほか。 キハ28−2475(上画像の手前から2両目)も前後が反転した同じ塗装が施されたされたほか、 ![]() この3両は高松運転所に配置され、室内は新幹線0系の転換クロスシートの発生品が転用され、カラオケ設備も設けられたほか、床面も少し嵩上げされていた。 1986年には徳島気動車区配置のキハ58−1035とキハ28−2476も、同様な改造を受けて同じ赤塗装が施されたが、カラオケ設備は省略され、キハ28形のシートはキハ181系の発生品の回転クロスとなった。 蛇足であるが、 ![]() |
![]() 予讃線 讃岐塩屋〜多度津間 1988年8月 JR四国標準塗装選考のため数種類が作成された試験塗装のひとつ。 1986年末から1988年頃までの間見られた。 |
![]() 宇野線 妹尾〜久々原間 1991年2月 |
![]() 土讃本線 黒川〜讃岐財田間 1985年3月24日 団臨運用以外でも、単独で定期急行に増結されることがあった。 急行「土佐3号」最後尾に連結されたキハ58−769。 |
![]() 予讃線 多度津駅 1991年1月1日 初詣臨「はつはる号」に充当された「旅立ち」。 |
スカート取付![]() 四国の改造車で比較的有名な平窓車へのスカート取付は、少なくともキハ58形の194/301/304/307/665号車の5両が確認されているが、他にもいた可能性があり、その全貌についてははっきりしない。 上画像は307号車。 なお、同様な改造は九州でも見られた。 |
スカート取付(2)![]() スカートは車体にボルト止めという強引な手法で、貫通幌取付枠の一部を削っているのも特徴であった。 |
段違い手すり![]() ワイパーの改造に伴って手すりが移設され、左右で段違いになっているキハ58−299。 四国在籍車では他にキハ58−514が該当し、全て九州からの転入車であることから、九州の改造と思われる。 |
||||
手すり移設![]() こちらはワイパーを改造してない運転助士席側の手すりも同じ高さに移設した例。 当方手持ち画像では車番が確認できない物が多いが、この画像はキハ58−293で、これ以外のも全て四国以外からの転入車と思われる。 ちなみに四国生え抜きで多度津工場改造施工の物は、左右の手すりともオリジナルの高さに維持されているものでほぼ統一されている。 |
手すり短小化![]() |
手すり移設+短小化![]() こちらは手すりの移設と短小化のコンボw 加えて、「架線注意」シール、赤いワイパーアーム、蓋式のタイホンカバー、運転席のデフロスターと、当時(1986年4月)の四国在籍車としては違和感バリバリの異端車。 他所からの転入後まだ間もない姿であると思われるが、渡り板が汚れていて車番が読み取れないのがつくづく残念である。 ※その後の調査により、この車両はキハ58−482と判明。 |
||||
逆巻き![]() 前出のキハ58−129は、四国へ転入当初は正面方向幕の下側が通常と反対の逆巻きになっていた。 改造の範囲内なのか、あるいは単なる手違いなのかは不明であるが、これ以外に類例を見ないことから、後者の方ではないかと思われる。 |
ドア交換![]() |
房総急行の名残![]() 四国配置のキハ28形の内、かつて房総急行として運用されていた千葉鉄道管理局に所属していた車両の一部には、正面貫通路部分にヘッドマークをかけるためのバーが(2本)装備されていた。 実際の総数は不明だが、少なくとも2009、2046、2051、2115号車(上画像)の4両が該当し、四国転属後も基本的にはそのままであった。 この4両の中では、2046号車のみがJR四国に引き継がれている。 |
||||
ジャンパ栓周りのバリエーション(その1)![]() キハ58形のジャンパ栓周りの機器配置のバリエーション。 ある程度把握できていれば、(車番が見えなくても)この部分だけでもある程度車番が特定できるほどのバリエーションがある。 画像はもちろん、四国に在籍した車両のみを例示。 |
ジャンパ栓周りのバリエーション(その2)![]() バリエーション続き。 位置や長さなどの微妙な違いが楽しい。 平窓スカート付きの3両はいずれも配置が異なるため、渡り板のナンバーが見えてなくても車番の特定が可能。 |
ジャンパ栓周りのバリエーション(その3)![]() バリエーションさらに続き。 実は各車毎に配置が異なるのは初期の車両のみで、517または518号車以降の車両については画像のキハ58−776の配置で統一されており、小生手持ち画像を見る限りは四国には例外車両はいなかった模様。 四国配置のキハ57・58系の前面ジャンパ栓類の配置の違いについてのまとめはこちら。 |
||||
放浪するジャンパ栓納め![]() |
高松駅での事故を報じる当時の新聞記事![]() 四国のキハ58系の国鉄時代の事故廃車は確認できる範囲で2例のみ存在する(キハ57系を含む場合は3例→キハ57形の項を参照)。 1983年12月3日に、高徳本線・三本松発高松行普通列車(332D)が、終着高松駅で止まりきれずに車止めを突破し、ホームに乗り上げた。 この事故で、先頭のキハ28−2478(当時徳島気動車区配置)が事故翌年の1984年4月20日付けで廃車となっている。 もう一例は、1969年12月19日に徳島線下浦駅横の下浦踏切で、小松島港行の急行「よしの川」がダンプカーと衝突し、駅横の建物に突っ込んで運転助士が殉職した事故で、キハ58−666(当時高松運転所所属)が1970年3月12日付で廃車となった。 なお、民営化以後の同系の事故廃車は、2003年8月26日に起こった土讃線・阿波川口駅でのキハ28−3013の車両火災事故により、同車が翌年3月31日付で廃車となっている例がある。 |
平窓車正面窓上の水切り
キハ58系の平窓車は正面窓の上に水切りが付いていたが、これが1997〜98年頃から順次撤去が始まっている。 撤去開始時期が、上に書いた正面方向幕の交換時期と重なっているが、これは同時施工ではなく別々に行われた模様で、当方手持ち画像では、少なくとも2001年頃までは水切りの残存している車両が確認される。 |
形式 | キハ58形 | キハ28形 | |||
車体 | (国鉄色) | (JR四国色) | (国鉄色) | (JR四国色) | |
![]() 575号車 ![]() 771号車 珍しい角形AU13搭載車 |
![]() 294号車 ![]() 301号車 前期形の平窓スカート付き |
![]() 3012号車 |
![]() 2142号車 ![]() 2477号車 |
||
駆動用エンジンを2台搭載。 JR四国在籍車はトイレと洗面所、それに出入台デッキ部の仕切が撤去されてセミクロスシートに改造されている。 これに併せて屋上の水タンクも撤去されており、外観上のキハ28との差異が少なくなった。 |
駆動用エンジンを1台のみとし、自車を含めて最大3両分の給電能力を持つ冷房用発電機を搭載。 屋根上水タンクは当初から搭載していない他、キハ58形と同様の通勤仕様化改造を受けている。 キハ58形に比べて床下機器類が少々寂しいのが識別点で、燃料タンクと車体裾部の冷却水注入口の位置などを見れば一発で見分けがつく。 また、同じキハ28形でも0番台と300/1000番台では冷却水注入口の位置が異なっている。 |
||||
屋根上 |
![]() 178号車 ![]() 254号車 本来の冷房改造車の屋根上 ![]() 773号車 ベンチレータ撤去改造車 | ![]() |
|||
最終増備型であるパノララミックウィンドウ車の冷房改造車を除いて、本来ベンチレータ付きが基本であるが、四国のキハ58系は晩年にはほとんどが屋上のベンチレータが撤去されていた。 | |||||
寸法 | L |
20,800 mm (車体全長) 21,300 mm (連結面間全長) |
|||
W | 2,944 mm (最大幅) | ||||
H |
4,085 mm (最大高さ) 3,670 mm (屋根高さ) (*1) |
||||
台車中心間距離 | 14,400 mm | ||||
重量 | 40.2 t | 34.3 t | |||
車体 | 普通鋼 | ||||
機関形式 出力 |
DMH17H 180PS/1,500rpm × 2 |
DMH17H 180PS/1,500rpm |
|||
変速機 |
TC2A 又は DF115A (変速1段・直結1段手動変速) |
||||
最終減速比 | 2.976 | ||||
ブレーキ方式 |
機関ブレーキ付 DA1A |
||||
ブレーキ装置 | 踏面片押 | ||||
台車形式 | DT22C | DT22C/TR51B | |||
許容最高速度 | 95km/h | ||||
車体構造・客室 |
2扉セミクロスシート (オリジナルはクロスシート) |
||||
乗車定員 |
126 (オリジナルは 84 ) |
||||
備考 | (*1) パノラミックウィンドウタイプのモデルチェンジ車は屋根高さ3,620mm。 |