土佐北川駅 (土讃線)
駅番号:D33

住所高知県長岡郡大豊町久寿軒
開業日1960年10月1日
電略キワ
標高326m
乗降客数 (1989年)66人
(1999年)14人
形態 島式1面2線
橋上駅
主な設備トラス橋w



〜旧線跡(旧大王信号場〜土佐北川駅)



 気動車用旅客駅として開業。

 かつては過半数の普通列車が通過する片面1面1線のみの小駅であったが、土讃線の防災対策強化を目的とした線路変更に伴って、1986年3月3日改正で現在位置に移転開業し、以降は日中全ての普通列車が停車するようになった。
 このとき、旧大王信号場を廃止してその交換設備を統合したため、列車交換設備を持つ島式1面2線の駅となったが、駅を設けるスペースがなかったことから、川を渡る鉄橋(第3穴内川橋梁)上に駅を設けることとなったものである。

 普通列車のみが停車する。


 場内分岐器は通過列車を考慮して16番両開きであるが、それでも通過速度は80km/hに制限され、特に下りの特急は手前の大王トンネル内を高速で走行することから、駅手前でかなり減速を強いられる。
 移転開業当時は、この区間の最高速度は優等列車でも85km/hであり、またわずか3年後に高性能な振子気動車が登場することなど予想できなかったであろうことから致し方ない部分もあるが、現在では多少なりとも速度向上の足かせとなっていると思われる。



 駅前の駐車スペースから駅入口部分までのアプローチ。

 手前の建物はトイレ。

 駅入口付近。

 鉄橋下に設けられている待合室とホームへ上がる階段。

 待合室内の様子。

 自動券売機は設置されていない。

 ホームへの上り階段。


 ホームは島式1面2線。
 一線スルー化されていない。

 下り方場内。

 出発信号の先、短いガーター橋を渡ったところに、移転前の旧駅ホームがあった。
 ホームは20m級客車1両分の長さしかない小駅であった。

 上り方場内。

 場内分岐は大豊トンネルの中に設置されている。

 大豊トンネルを駅に向かって近づいてくる「南風」。

 場内分岐の位置などが比較的よく判る。

 ホームから下を見る。

 駅名標。

 すぐ横には93kmのキロポストも立っている。

 鉄橋に併設されている歩道。

 駅が載っている第3穴内川橋梁の銘板。


 2018年当時の様子。

 背後の山の上に風車が写っている。
 1999年から2019年まで稼働していた、ゆとりすとパーク内の風力発電の風車で、2020年頃に撤去されたので本項冒頭の画像には写っていない。

 しかし、2025年に同じ場所に風車を再建するという話もあるらしく、しばらくすればまた復活するかもしれない。


※2018年11月29日撮影

 2008年当時の駅の様子。


※2008年5月8日撮影

 1997年当時の駅の様子。


※1997年6月8日撮影

 移転開業からまだ間もない頃の、真新しい土佐北川駅ホーム。


※1986年5月撮影



 移転前の旧駅のあったあたり。
 ホーム等の痕跡はほとんど残っていないように見えるが・・・


※2018年11月29日撮影

 列車の車窓から見ると、旧ホームへの登り階段の痕跡が見て取れる。


※2018年12月4日撮影

 その旧駅のあったあたりから現駅方向を望む。

 旧線は、出発信号機のあるあたりから河岸に沿って右へカーブしていた。


※2018年11月29日撮影



〜旧線跡(旧大王信号場〜土佐北川駅)

 旧大王信号場跡から南側(北川側)は道路転用されずに廃線跡が残っている。


※2018年11月29日撮影
↓大杉側
↓北川側

 廃線跡を200mほど行ったところにある、落石覆いの残骸。


※2018年11月29日撮影

 そのコンクリ擁壁に刻まれた竣工年月の刻印。


※2018年11月29日撮影

 落石覆いの50mほど先にある、落石防護柵。


※2018年11月29日撮影
↓大杉側
↓北川側

 そこからさらに200mほど行ったところにあるトンネル。

 出口側(北川側)にトンネル番号と銘板が、トンネル中央あたりには曲線情報のペイントが残っている。
 路面の石はバラストの痕跡と思われる。

 使用されなくなってから30数年、劣化が進んで天井の一部は崩落している。


※2018年11月29日撮影
↓崩落の跡
↓この先にガーター橋が
あるのだが・・

 トンネルを出た先は斜面の一部が崩壊し、藪も多かったため、このときは装備等も勘案してここで引き返した。
 さらに先へ進むのであれば、相応の装備と心構えが必要であろう。

 この先100mほど行ったところには短いガーター橋があって対岸の国道32号線からも見ることが出来、その地点が概ね大王信号場と大杉駅との中間地点に当たる。


※2018年11月29日撮影

 対岸の国道32号線から見た、トンネルの先にあるガーター橋とコンクリで固められた路盤跡。

 ここまで来ると、もう土佐北川駅は目の前である。


※2018年12月4日撮影

 そのコンクリ擁壁のある区間の途中に、保線小屋らしきものがまだ残っている。


※2023年12月4日撮影





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