<30/31フィートコンテナ>

 コキ車に2個しか積載できない大型コンテナ。

 現在のところ、四国内では高松貨物ターミナルだけで、毎日見かけることが出来る。


ドライコンテナ
通風コンテナ
クールコンテナ


ドライコンテナ
JR貨物

48A−38017

 48Aの初期ロットは、側面にスリット上のデザインが施されていたが、−38026以降では省略されている。


48A−38029

 珍しい、JR貨物保有の31フィート・ウィングコンテナ・48A形。

 機能・形状としては全国通運のU48Aと同一で、2012年から2013年にかけて60個が製作された。
 ベースカラーは18x系と同じ青22号、上端部に背高を示す白帯が入る。

 画像では見えにくいが、側面にJR貨物のロゴと、コキ50000形積載禁止の表記がある。
 規格外表記についても、U48Aと同一となっている。


 津島ノ宮参拝に伴うミステリー列車運転に合わせて、高松貨物ターミナルでの展示用に、同日四国に搬入されているのが確認された。


 2020年1月時点での登録数は60個。


48A−38060

 後継として既に49Aが登場していることから、おそらくはラストナンバーと思われる38060。

49A−38046

 2019年度から48Aに代わって四国入りしているのが確認されるようになった、容積拡大型の49A。

 2020年1月5日時点の登録数は80個。
日本通運

U46A−30123

 日本通運の保有するU46A。
 妻面一方開きとなっているようだ。

 U46Aとしての在籍数は118個。



 ところで、このコンテナは「31フィート」ではなく、「30フィート」である。

 判別の一番のポイントは、コンテナ上端部のトップリフター荷役用の隅金具の位置。



 隅金具がコンテナ端部にある30フィートに対し、31フィートは一方が1フィート分内側に寄っている。

 また、下端部の緊結用金具の数が、3対ある30フィートに対して、31フィートは1対余分に付いているものと、逆に少ないものとがある。


U47A−38047

 側面扉は珍しいウィング式で、「ECO LINER 31」のロゴ入り。

 かなり判りにくいが、これも「コキ100系積載限定」と明記されているほか、「実入り時2段積み禁止」の記載がある。

構造が特殊なので、側面にも注意書きがある。


 東京行きの上り便については、香川松下電工(現:パナソニック電工香川)が収納・内装用建材を関東方面へ輸送するのに利用しているようだ。

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↓コキ106に2個積んだ状態

 この2個は初期ロットで、形式表記が横書きになっている。


こちらは、U47A−38167

 左上の表記が「コキ100系積載限定」から、「コキ50000形積載禁止」に変わっている。
 同様な表記変更は、他の規格外コンテナでも見られる。

 その他にも、細かい表記の差異が見て取れて面白い。



U47A−38100の端部アップ

 運用区間の表記があるが、「高松貨物タ」の文字がしっかり書かれているのがちょっと嬉しい(笑

 またこのロットは、コンテナ上端のラインが通常の黄色ではなく、白になっている。



 現時点でのU47Aとしての総数は246個で、30フィート以上の大型コンテナの中ではU55Aに次ぐ多数勢力。


日本通運 U47A−38399

 日通U47Aの白バージョン。

 通常の青に比べると非常に数が少ないので、滅多に見かける機会のない希少コンテナ。
 四国へは、夜間の大阪発高松行75列車に積まれてやってきている模様(2013年現在)。


2011年12月18日
高松貨物ターミナル

 出発を待つ70列車の3両のコキに満載された大型のU47A形コンテナ。
 いかにも大幹線の貨物列車という迫力がある。
全国通運

U48A−38001

 全国通運の保有する、U48A−38000番台トップナンバー。U48Aとしては四国初上陸(2007年)かな?

 U47Aをベースに微妙に容積アップが図られている。

日本フレートライナー

U48A−30012

 日本フレートライナーのU48Aも2016年12月についに高松貨物ターミナルに登場。

 この日は他に30014など複数個あり、定期荷主が現れた可能性?


U50A−30019

 2016年から姿を見せるようになった日本フレートライナーの31フィートコンテナ。

 2017年からはU50Aなども登場して、ますます賑やかになってきた。

福山通運

フクツー U50A−30063

 福山通運の青春引越便U50Aコンテナが、2016年5月についに高松に登場したのを確認。

 この日(2016年5月11日)は全部で3個あったのが確認できたが、これ今後も定期的に現れるようになった。



フクツー 50A−30027

 ←と同じパターンの個体なのだが、すっかり退色してしまってまるで別物のように見える。


フクツー 50A−30047

 デカ文字バージョン。


フクツー U51A−30075

 U50Aと同じ日にU51Aも確認。
 U50Aよりも側面のリブが少ないのが識別点。

 特に区別されることなく共通に運用されている模様?

フクツー U51A−30258

 東海道・山陽筋でおなじみのデザインが、2016年12月に高松にも登場。




 「瀬戸内ひろしま・宝しま」に協賛するステッカーが貼られた、フクツーのU51A。


フクツー U54A
30096+30099

 この緑色の大きなコンテナも、今や高松ではすっかりおなじみとなった。
 奥のU50A/U51Aと比べると背の高さがよく判る。

フクツー U54A−30101

 東海道・山陽筋は既におなじみだったU54Aを、初めて四国で目撃した2017年末当時の画像。

 東京行70レの最後尾に積載されて発車を待っているところ。


フクツー U54A−30156

U54Aにも”デカ文字”バージョンが登場している。


2017年11月29日
高松貨物ターミナル

 発車間際の東京貨物ターミナル行70列車。

2018年8月9日
高松貨物ターミナル

 フクツーの大型コンテナがずらりと積まれて壮観の東京(タ)行70列車。


鴻池運輸

2019年6月3日
高松貨物ターミナル

 高松では2019年6月に初めて見かけた、鴻池運輸のガルウィングコンテナ。


 日本フルハーフ製で総重量20トンという標記のほか、環境省補助事業という文字も見える




サントリーロジスティクス

U50A−38009

 2019年11月に、サントリーのU50Aコンテナが四国入りしたのを確認。

U50A−38010

 側面は4枚折戸観音開き式で、支柱も存在しないことからデッドスペースが減り、ガルウィング式では18枚までしか積めなかったビールパレットが20枚積めるようになっている。

U50A−38010の妻扉

 片妻面にも両開きの扉が設けられている。

U50A−38010の表記

 総重量は、コキ106形以前の形式にも2個積載できる20.25tとなっている。

 この日の2個のコンテナはいずれも空の状態で高松に到着した。
 積載訓練ためか、返却する空瓶を積むためか、この撮影時点では不明であったが・・・。

U50A−38007

 2週間後に撮影できた逆サイドは、、、というと、コレがなんと「ユニチャーム」のロゴ。
 描いて(書いて)あることが両サイドで全く違う有蓋コンテナというのも非常に珍しい。

 このことから、積荷は恐らく「多い日も安心〜」の類か、紙おむつ類と思われ、伊予三島が事実上大王製紙の専用線で、しかも12ftコンテナまでしか扱わないため、高松までトラック輸送しているものと推測される。
西濃運輸

U54A−38217

 ピッカピカの西濃運輸U54A形38000番台最新ロット。

 2021年2月末に高松貨物ターミナルで確認。以降、比較的頻繁に姿を見せている。


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通風コンテナ
日本通運

UV48A−38028

 U48A形をベースに通風機能を持たせた、日本通運保有の31フィート通風コンテナ。

 前後の妻面部分に計4箇所の通風スリットが設けられている。
 素人目にはこれほど大型のコンテナにこれだけのスリットで効果があるのかな、と思うのだが、まぁ恐らく効果が確認できているから量産されているのであろうw

日本フレートライナー

UV52A−38023

 日本フレートライナーの31フィート通風コンテナ・UV52Aは、2017年3月に高松貨物ターミナルに姿を見せているのが初めて確認された。

 通風スリットは妻面にあるが、UV48Aとは異なるタイプとなっている。



 妻面上部に2列並んでいる通風スリット。

 このサイズのコンテナにこれだけのスリットで効果があるのかと素人目には映るが、量産品で採用しているということは、きちんと効果が確認されているのであろう(どこかで見た文言w)。


UV52A−38017

 日本フレートライナーのUV52Aのうち、側面向かって右端に西濃運輸のロゴが入ったタイプ。

 2023年から高松に頻繁に姿を見せている。



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定温コンテナ
ヤンマー

ヤンマーのUF42A−38028

 31フィートは間近で見るとでかい(^^;
 もちろん、遠目にもすぐ判るぐらい目立っている。

 これも「コキ100系貨車積載限定」で、冷凍機運転時は重ね積み禁止らしい。

 フォークリフト用のフォークポケットが冷凍エンジン搭載側にオフセットして設置されているのがお判りいただけるだろうか?

UF42A−38028のエンジン部分

 規格外表示のうちの「W」が省かれている、、、ランテックの物より幅が狭いのだろうか?


ヤンマーのUF42A−38026

 扉のある反対妻面側。
 側面には扉は無い。

 なお、ヤンマーのこのコンテナは、2005年5月に初めて四国で目撃されたが、2006年にランテックのコンテナが来るようになってからは、四国では姿を見なくなった。

ランテック
<UF42A−30000番台>


ランテックの
UF42A−30002

 東海道・山陽筋ではお馴染みだが、四国に現れたのは2006年が初めて、、、のはずだ(^^;
 これは初期の30000番台。

 四国で見ることが出来るとは思っていなかったので、初めて発見したときはびっくり!

 これを撮影した同じ日、金沢発高松行きの73列車を撮影したが、その列車にも積まれていた・・・

 定期荷主が現れたのだろうか?


UF42A−30002
のエンジン側端部


 GPSによる遠隔監視システムを搭載しているらしい。

 福岡−東京、宮城野−札幌専用と、運用区間を限定する表記があるが、ついに(やっと?)四国にも進出か(嬉)



予讃線 鬼無〜端岡間にて

 こちらは30000番台のトップナンバー。
 なんとなく側面が1箇所開きそうにも見えるが、公式には妻面だけが開くようになっている、、、はずだ(^^;



UF42A−30016

 「センコーグループ」の文字がちょっと変わったところに描かれている個体。



UF42A−30018

 「宮城野(タ)−札幌(タ)の文字の下に、「青函トンネル通過禁止」の文字を消した跡が見える。
 またこのコンテナは、「365日全国どこへでも」の文字ロゴが他のものより小さい(下画像参照)。

<UF42A−38000番台>


ランテックの
UF42A−38011

 規格外表示が「H」「L」「W」「G」と全て揃って表示されているのと、側面のリベット打ちの間隔が広くなっているのが、左の30000番台との相違点。

 高さは2,538mmと、やや中途半端な背高タイプ。


 個体によってそれぞれ運用区間表示が異なるが、この38011は、「福岡−東京専用」となっている。




 積載車両を限定する表記については、同時期に製作されたものでも、「コキ100系積載限定」と、「コキ100系貨車積載限定」と、表記の差異がある。



 なお、ここに挙げたランテックのクールコンテナは、全てフォークポケットが存在せず、トップリフター荷役専用仕様となっている。


 2006年8月30日、この38011のクーリングエンジンが、UF42A−30010にくっついているのを発見。




UF42A−38010
予讃線・八十場駅にて

 「最大総重量16,500kg」という表記が見えるが、「総重量13.5t」の表記もある・・・はて?(^^;



UF42A−38018

 「センコーグループ」の文字入り個体。



UF42A−38040

 こちらは規格外表記が「H」「L」の2つしかないタイプ。
 また、この時期から「コキ50000積載禁止」の標記が無くなったが、実際にコキ50000形が定期運用を離脱するのは、この2年後である。
 38038もこれと同じ。

<UF43A−30000番台>


うお〜、他のコンテナのせいで見えん!(^^;
ランテックのUF43A−30002

 他のコンテナの陰に隠れるようにひっそりと佇んでいた、UF43A。
 UF43A全体の登録数はわずか15個という希少種。

 総重量は「わずか」12tで、他に比べてかなり軽量。




 後日、全体画像をゲット。
 「フレッシュ便」の文字が入り、その関係で「365日〜」のロゴ位置が通常と異なる。


 UF43A全体の登録数は10個。
<UF43A−39000番台>


UF43A−39004

 UF43Aの39000番台ロット。
 30000番台よりも総重量が重くて13tとなり、←左の30002には無い、「G」表記がある。




UF43A−39017

 同じUF43Aの39000番台だが、こちらはまた仕様が異なり、側面にも扉が付いている。

 総重量は16.5tで、39004よりも重いが、何故か39004にはある規格外表記の「G」が無い。



UF43A−39013

 39017とほぼ同じだが、青函トンネル通過禁止表記が無いタイプ。

<UF44A−38000番台>

ランテック
UF44A−38000

 ランテックのUF44Aが2024年から、高松に頻繁に姿を見せるようになった。

 老朽化の進んだUF42AおよびUF4Aの置き換えを目的に製造されたもので、同コンテナ同様に妻一方開きの模様。
 最新のコンテナらしく「コキ50000積載禁止」の標記が無い。


↓エンジン部分。


 もちろん、最新のサーモキング社製の超薄型。
<UF45A−39500番台>


ランテックの
UF45A−39507

 青函トンネル通過禁止仕様のUF45A。

 規格外表示がHとLのみで、「コキ50000積載禁止」表記となるタイプ。



ランテックの
UF45A−39503

 此方は側面にも扉があるタイプ。

 なお、このUF45Aの妻面の扉は筐体より小さめになっている。


<UF46A−39500番台>

39515の端部アップ

 高さが2,750mmもあるかなり背高のコンテナである。
 運用区間表示は「福岡−東京専用」となっており、青函トンネルは通過禁止らしい。
 39523も、これと同じになっている。



UF46A−39518

 「センコーグループ」の文字入り。



UF46A−39540

 こちらはUF46A−39540。これも同じく、青函トンネル通過禁止。
 規格外表示のうちの「W」だけが無いタイプ。

 39535もこれと同一仕様となっている。



UF46A−39526

 39540とほぼ同じで、運用区間表記のあるタイプ。



UF46A−39562

 こちらはUF46A−39562。総重量は16.5tだが、何故か「W」の他に「G」表記も無いタイプ。
 39573と39581、それに39588も形態はこれと同じだが、運用区間表記が無い点が異なる。


 UF46Aとしての登録数は104個で、実は20フィート以上の大型クールコンテナの中では最大勢力。


UF46A−39632

 続々と新規ロットが登場しているランテックのUF46A−39500番台。

 落成からまだ間がないのかピッカピカ。



UF46A−39628

 最新ロットはクーリングエンジンも新しいタイプになっている。
 サーモキング社製の超薄型マルチ温度管理ユニットを搭載。
 確かに在来型と比べて明らかに薄型となっている。


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