18x系に替わるJR貨物の標準型12フィートコンテナ。
現在も量産が続いているが、18x系の老朽置き換えが2015年までに完了したことから、現在は初期の19x系についても老朽置き換えが始まった。
さらに、2018年にコキ50000形の定期営業運用が終了したのに伴って、以後は背高の20x系を増備していくことが公表されたことから、さらに置き換えが加速して行くものと見られる。
<基本外寸:L 3,715×W 2,500×H 2,500(19A)>
<基本外寸:L 3,715×W 2,450×H 2,500(19A以外)> |
〜一般雑貨用コンテナ(側面二方開き)〜 |
19A形
18xをベースに内容積のアップを図った改良型である19x系の最初の形式。
最大長と最大高は同じだが、幅が62mm広い 2,500mmとなったほか、「脚」を短くして低床化を図り、内部高さが41mm拡大されている。側面二方開き。
但し、幅が広くてトラック積載時に問題が発生することから、製造数は1001個にとどまっており、2010年1月時点で441個が残存していたが、2015年までに消滅した模様。
新居浜にて |
C20の上に積み上げられた19A−632。
・・・だがサイズが違うため、脚が少しはみだしている、、、落ちそう(^^;
新居浜にて |
19B形
19A形では幅が広くてトラック積載時に問題が発生することから、最大幅を2,450mmに抑えたタイプで、以降の19x系は全てこのサイズとなっている。
側面二方開き。
2010年1月時点で残存数1,141個であったが、2015年までには姿を消した。
松山駅にて |
同じく19Bだが、大幅なリニューアル工事を受けて製造番号末尾に「R」が付いていたタイプ。
既に消滅した模様。
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19C形
19Bをベースに、パレット積載時の荷崩れ防止装置を追加したタイプ。
主に紙・パルプ輸送に使用され、側面二方開き。
2010年1月時点で残存数は110個だったが、2016年までに消滅した。
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19D形
JRコンテナの主力として現在も増備が続く19D形。
現在の登録数は34,400個に達し、JR保有コンテナの約5割を占めている。
19B形をベースに、海上輸送に備えて吊り下げ用の隅金具が追加され、クレーン荷役が可能となったタイプで、加えて船舶輸送時には3段積みが可能となった。
伊予三島駅にはこのタイプが多数常備されている。
側面二方開き。
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伊予三島駅常備の 19D−5828
伊予三島〜飯田町間専用で、ルートを示したシールも貼られている。
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同じく、19D−8126
こちらは、伊予三島〜隅田川間専用で、同様にルート図も貼ってある。
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北九州から出張してきた
19D−14759
2007年秋頃からネット上でも目撃情報の上がっていた、「環境に優しい北九州港」のPRステッカーが貼られた19D形が、2008年年明け早々に高松にも姿を見せた。
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19D−33668
19Dは2009年に3万番台が登場。
これは、2009年11月のコンテナ特急(現:高速貨物)運転開始50周年を記念して運転された、記念列車に積載するために製作された緑色のコンテナ。
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19D−44385
2015年以降登場の最新ロットは、ロゴ等が少なくてシンプルなデザインとなっている。
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19Dの8万番台
19Dのインフレナンバー、80000番台。
2012年頃から現れていたようだが、四国内で自分が見たのは2015年が初めて。
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W19D形
18x系コンテナを淘汰しつつあった19x系にも、廃棄物輸送専用のWx形式が登場。
W18x系と同様に、「環」マークのシールが貼付されている。
2016年2月時点で893個。
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19E形
19D形に荷崩れ防止装置を追加したタイプで、19B形に簡易隅金具を追加したタイプとも言える。
2010年1月時点で479個であったが、2016年2月時点では182個になっており、既に老朽淘汰の対象になっている模様。
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〜一般雑貨用コンテナ(L字二方開き)〜 |
19F形
老朽化コンテナ置き換えのため、19x系として初のL字二方開きとして登場したコンテナ。
構造上の関係で隅金具は未設置。
「環境に優しい〜」のロゴが初めて入ったコンテナで、その後ロゴが追加された19Dや19Gより大きさが一回り小さい(19Dと比較すると明白)。
2010年1月時点での残存数4,874個で、2016年2月時点では1,866個に減少。
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19G形
19Dとともに現在も増備中の形式。
ベースは19F形で、L字二方開きだが、構造改良によって隅金具が復活している。
2016年2月現在登録数14,668個。
松山駅にて |
19G形−R
19G形にも早くもリニューアルタイプの「R」が登場。
2009年7月、高松貨物ターミナルにて発見。
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「お団子」(^^;
新居浜駅で見かけた、19G−10001。
2005年度の増備によって、同年度末時点で10,096個とついに5桁の大台に乗り、↑のような「お団子ナンバー」が出現(^^;
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〜通風コンテナ〜 |
V19A形
19Dをベースにした通風コンテナ。
通風スリットが従来型のタイプで、右のV18Bと比べれば違いは一目瞭然。
2010年1月時点で残存数1,326個であったが、老朽淘汰がすすみ、2016年2月時点では82個となっている。
新居浜にて |
V19B形
19xシリーズの通風バージョンで、ベースは19G形 。
L字二方開きとなっている。
V18x系ならびにV19A形とは通風構造が大きく異なり、上画像の「JRF」のロゴの左右と、その下方に見える4本の細線が通風スリットとなり、従来よりも非常にスマートな外観になった。
在籍数5,597個。
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V19C形
V19xの最新バージョン、V19C形。まだ真新しいのか、綺麗な姿。
2007年に登場した新しい形式で、現在も増備が続いており、2016年2月時点の在籍数は8,077個で、2010年1月時点と比較してほぼ倍増となっている。
V19Bとの違いは、、、というと、見た感じではV19BのL字二方開きに対して、両側面開きになっているのが相違点のように見受けられる。
3079レに積載されて伊予三島へ向かっているところを発見。
多度津にて(2008年撮影) |
V19Cのトップナンバー
ある日の高松貨物ターミナルで見かけたので激写!w
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V19Cのゾロ目
ラッキー7の4桁ゾロ目は珍しい。
「7777」の部分が、なんとなく「フフフフ」と笑っているように見えるw
新居浜にて | | | |