<私有12フィートコンテナ> |
JR貨物保有コンテナに比べれば絶対数は少ないが、無蓋コンテナやクールコンテナ、タンクコンテナなど、型式種類に保有会社や荷主、機能やカラーリングによるバラエティまで含めると大変なバリエーションを誇る私有コンテナ。 一般的には保有会社と荷主は異なるが、中には荷主自身が保有している物もある。 |
日通UM9A 一見有蓋コンテナだが実は無蓋コンテナに小サイズのコンテナをさらに積んでいる。 小口輸送用として使用されている。 登録数758個。で、少しずつながら数を増やしている。 |
日通UM9A 異なるタイプの小コンテナを積載した例。 |
U20A形 | |||
日本通運U20A 日本通運のU20A。 容量アップを図った背高タイプのコンテナで、こちらは両側面二方開きとなっている。 U47Aと同じようなロゴマークが入っている。 本当は鮮やかなブルーなのだが、すっかり退色してしまっている。 現時点でのU20A全体の登録数は78個。 どうやら500番台で区分されているロットのようだ。 |
庫内を冷風コンテナよりもさらに低温かつ高湿度に保つことができるように、クーリング用のエンジンを搭載する。 温度は設定温度以上にならないように自動管理され、エンジンは適宜作動/停止されている。 なお、庫内温度は−25〜+25度の範囲で調節できるので、冷凍品以外の輸送にも使用される。そのためか、JR貨物のサイトでは「定温輸送用」コンテナとして掲載されている。 かつて主力だったUF15Aは、毎年少しづつではあるがUF16Aへの置き換えが進んでおり、ヤンマーとJOTが二大所有者となっている。 12フィートクールコンテナには、他にUF12AやUF17Aもあるが、いずれも希少種である。 ヤンマーのサイトでは、同社の12フィートクールコンテナは、無給油で連続100時間輸送可能と謳っているほか、−29℃まで対応していると記載されている。 クレーン荷役用の隅金具は付いているものと付いていないものがあるが、これはどうも保有会社の方針によるらしく、これまで撮影した物については、ヤンマー保有の物は付いている物が多く、中にはリフター荷役も可能な構造になっている物もあるが、それ以外は付いていない場合が多い。 |
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ヤンマー UF15A/UF16A | |||
積み上げられたヤンマーの UF15AとUF16A 左下のUF15A−276と、右上のUF15A−284は、いずれもヤンマーチルドコンテナの初期の頃のデザイン。 左上のUF15A−432と、右下のUF15A−426は、その次の世代で、「Y」をあしらった大胆な塗り分けが特徴。 中央下のUF15A−435は、それに荷主である「MYCAL」のロゴが追加されたもの。 中央上のUF16A−26は、野菜+チルドゆうパックロゴ入りバージョン。 |
並べてみるとよく判る形態差 左の2個はJOTのUF15A。 右の2個がヤンマーだが、上のUF15A−766と、下のUF16A−327は、一見同じに見えるが文字の位置やロゴの色など、微妙なデザインの差が見られる。 ヤンマーのコンテナにはクレーン荷役用の吊り金具が設置されているのが判るほか、クーリングエンジン部分も差異がある。 |
ヤンマーのUF15A−796 「野菜」バージョン+「Cold Chain Project」のロゴ有り。 下のUF16A−476/477と一見同じに見えるが、よく見ると野菜の配置が異なる(笑) |
UF16A−303 |
ヤンマーのクールコンテナは図柄のバリエーションが多く、違いを見つけるのもまた楽しみの一つ(^^; これは上&左のと同じ「おさかな」バージョンだが、よくみるとコンテナ右下の三角形ロゴマークの有無や、形式表記の位置が違う。 背景のシルバーもなんだか濃いし・・・(^^; |
ヤンマーのUF16A こちらは「野菜」バージョン。 476/477の続番積み上げ状態で、側・妻面L字二方開きというのがよく判る。 だがよく見ると上側の477は、図柄の向きが逆のような・・・・ 通常は、水色のラインがあたかもクーリングエンジンから吹き出す冷気を表現しているかのように、エンジン側端部から流れてきているように表記されているのだが、、、、 ※他のコンテナの図柄と見比べてください |
ヤンマーのUF16A−283 全国通運専用運用の、ヤンマーUF16A−283。 こちらは、野菜絵柄バージョン。 |
ヤンマーのUF16A こちらは高知通運の運用しているUF16A。 「高知通運」の文字のほか、幅広を示す「W」表記が付いているのが識別点。ちなみに幅は2,490mmあるようだ。 よく見ると、「YANMAR」の文字を消した痕跡も見える。 |
JOT UF15A/UF16A | |||
JOT保有のUF15A−817 コキ車1両あたり3個までの積載制限があるらしく、コンテナにもその旨記載。
新居浜駅にて撮影 |
JOTのUF15A−542 色違いバージョンだが、番号が若いのでこっちが初期バージョン? |
UF15Aに付いているランプ (UF15A-817) エンジンは常に動作しているわけではなく、動作中のみ、このランプが点灯する。
新居浜駅にて撮影 |
JOT保有UF16A−130 新居浜にて |
2頭のクマのイラストが可愛い JOT UF16A−439 UF15Aに比べて外寸が30mm広くなったほか、荷室も拡大されて積載容量のアップが図られている。 またUF15Aの妻一方開きに対して、L字二方開きに変更されている。 |
JOT UF16A クマのイラスト入りUF16Aの幅広バージョン。 規格外表示と「全幅W=2,490mm」の表記がある。 メーカー違いのせいなのか、設計自体が変わったのか、←の439とは細部がかなり異なる。 形式表記の下あたりに「3071 新居浜」の手書き文字が見える。 翌日の3071列車で新居浜へ持って行ったのだろうか? | ||
その他の UF15A/UF16A | |||
NFLのUF16A−464 NLF(日本フレッシュ・ロジスティスク)保有のUF16A。 桃太郎のイラストと、「桃太郎便」のロゴが入った、丸和運輸グループ使用のクールコンテナ。 |
丸和通運 UF16A−573 「フレッシュ 桃太郎便」の大きなマークが目印の、丸和通運のUF16A。 こちらは、幅広表示の入っているタイプ。 |
丸和通運 UF16A−752 同じく丸和津運の桃太郎便コンテナだが、「青函トンネル通過禁止」表記のあるタイプ。 |
丸和通運 UF16A−823 丸和通運 UF16A−833 丸和通運の桃太郎便コンテナの最新ロットと思われる、新デザインの物が2023年から四国にも姿を見せている。 |
UF12A | |||
丸和通運UF12A−52 コレはかなり珍しい、UF12A。 クーリングエンジンが大きく、その分内容積が小さくなっている。 |
丸和通運UF12A−22 ←の反対側。 L字二方開きとなっている。 |